ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い

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SEO

検索順位を上げるために行われるSEO。実はSEOには、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの2種類があります。このうち、ブラックハットSEOをしてしまうとペナルティを受けてしまうこともあり、ホワイトハットSEOが主流となっているのです。では、この2つの違いは何なのでしょうか。今回は、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの簡単な説明や違いについて説明していきます。

ブラックハットSEOとは?

ブラックハットSEOとは、不正な手段でコンテンツの順位を上位にあげる方法を言います。
コンテンツのクオリティは関係なく、検索エンジンのアルゴリズムの虚を突いた方法を取ります。概ねブラックハットSEOが施されたコンテンツは、クオリティが低いという特徴があるのです。

GoogleやYahoo!は、質の高いコンテンツを上位表示させようとします。
大前提として、SEOとは「検索エンジン最適化」と呼ばれるもので、検索エンジンがアクセスを集めるためのものです。もちろん、検索する側に最適な答えを提供するため、検索エンジンは日夜増えていくコンテンツから、質の高いコンテンツを上位に表示するようにしているのです。

しかし、ブラックハットSEOはコンテンツのクオリティを無視して上位表示させるための方法。まっとうにコンテンツを作っている人からすれば、邪道なのは言うまでもないでしょう。

ブラックハットの種類とそれぞれの手法

ブラックハットSEOは現在、アルゴリズムのアップデートや取り締まりの強化で少なくなってきています。しかし、知らず知らずのうちにブラックハットSEOを施してしまうこともあるので、どのような手法がそれにあたるのかをきちんと理解しておきましょう。

リンク関連での種類と手法

まずはリンク関係の種類です。
有料リンクや相互リンク、隠しリンクやトラックバック、スパムコメントなどがそれにあたります。

リンク関連は、それぞれに違いがありますが、総じてリンクを大量に貼っている場合がブラックハットSEOに該当します。もちろん、リンク先はすべて運営している人物が持っている別のサイト。
つまり自作自演でリンク数を増やすことで検索エンジンに「優良サイト」と判断させるのです。

また、最近はあまり見られませんが、ブログや掲示板のコメント欄にテキストとリンクを貼り付ける手法もあります。今でもときどき見られますが、記事内容とは全く関係のないコメントであるため、見抜くのはそう難しいものではありません。

ページ内での種類と手法

リンク関連以外にも、ページ内でのブラックハットSEOの方法もあります。隠しテキストやワードサラダ、クローキングがそれにあたります。

隠しテキストとは、背景に紛れた文章によって上位表示させる手法で、ワードサラダはキーワードが不自然な形で組み込まれた文章を作成する方法を言います。
ワードサラダに似たようなものに、キーワードを目いっぱい詰め込むキーワードスタッフィングがあります。
どちらも文章で検索エンジンをごまかす方法で、現在はガイドラインで明確に規制されているため注意が必要です。

クローキングとは、実際に閲覧できるコンテンツと検索エンジンに読み取らせるコンテンツが異なる方法です。こちらはやや上級者向けですが、かつてはよく用いられていました。
当然ですがこちらもガイドラインで規制されています。

ホワイトハットSEOとは?

ブラックハットSEOは、アルゴリズムの見直しと規制の強化により、現在ではあまり見なくなりました。その代わり台頭してきたのが、ホワイトハットSEOです。

ホワイトハットSEOとは、検索する側の検索意図にマッチした優良コンテンツのことです。

先ほども伝えた通り、検索エンジンは優良コンテンツを上位に表示させるために日夜コンテンツをチェックしています。数あるサイトの中で、該当するキーワードが含まれているものはもちろんのこと、「このキーワードを検索している人は、こういうゴールを望んでいるかもしれない」と予測し、上位に表示するのです。

つまり、ホワイトハットSEOには、検索している人が望むキーワードだけではなく、そのコンテンツを見てどうなりたいのかを考えておく必要があるのです。
優良コンテンツ=キーワードに対する答えだけでは、優良コンテンツとは判断されない点がホワイトハットSEOの難しいポイントになります。

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い

では、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いとは何なのでしょうか。
主なポイントは4つあり、これらを考慮する必要があるのです。

これから紹介する4つのポイントを確認していきましょう。

ガイドラインを遵守しているか

1つ目は、ガイドラインを遵守しているかどうかです。

当たり前の話ですが、コンテンツにもガイドラインが存在します。このガイドラインを遵守していなければ、当然ですがホワイトハットSEOには当てはまりません。

かつて全盛を誇ったブラックハットSEOは、そのほとんどがガイドラインによって規制され、取り締まりの対象となっています。検索エンジンは、優良コンテンツを上位表示させたいため、ブラックハットSEOを取り締まるための厳しいガイドラインが決められたのです。

ガイドラインについては以下を参照して下さい。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

検索エンジンへの最適化をしているか

検索エンジンへの最適化とは、htmlによるコーディングがそれにあたります。
いかに検索エンジンのアルゴリズムが有能になってきていても、コンピューターには文字の羅列から、該当している情報を探していることに変わりはありません。htmlによるコーディングは、アルゴリズムに対して「ここにそのキーワード書いていますよ」と呼びかけるためのものなのです。

もちろん、コーディングだけがすべてではありません。
どれだけ長い文章であっても、アルゴリズムが良質なコンテンツであると判断すれば、おのずとそのコンテンツは上位表示されます。しかし、それをより優位にするにはコーディングによる検索エンジンへの最適化が不可欠。
ホワイトハットSEOにおいては、基本中の基本と言っても過言ではありません。

ユーザーの利便性を考えているか

ホワイトハットSEOに関わらず、WEBコンテンツは検索エンジンにだけ評価されればいいわけではありません。評価されたコンテンツの先には読者がいることを忘れてはならないのです。
そうなれば当然、ユーザーの利便性が考えられているかどうかもホワイトハットSEOでは欠かせないポイントになります。

例えば、スマホ版の表示設定をすることがひとつの方法としてあげられます。
最近では、何かを検索する際のツールとして、パソコンではなくスマホが中心になってきました。Googleも、社会の流れを受けて、上位表示するコンテンツのアクセス媒体のうちスマホを重視するとの声明も発表しています。

このように、ユーザー目線で利便性を高めることがホワイトハットSEOでは求められているのです。

コンテンツが正しく評価されているか

コンテンツが正しく評価されているかどうかも、ホワイトハットSEOを語るうえでは大事な要素です。ただし、これは実際にコンテンツを積み重ねていかなければ解決しない問題でもあります。

これに関しては、Googleが明確な回答をしていないので、何をもって優良コンテンツなのかは予想の範囲を出ません。しかし、ある程度の文字数が必要であったり、情報が最新であったり、権威性があったりすれば、検索エンジンから高い評価を得られるのではないかというのが、ホワイトハットSEO全般の風潮となっています

そして、これらのコンテンツが集まることで、サイトそのものが正しく評価され検索順位向上につながるのです。

まとめ

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの方法と違いについて説明しました。
現在Googleは巨額の資金を投じて、ブラックハットSEOの撲滅に乗り出しており、現在残っているブラックハットSEOコンテンツは遅かれ早かれペナルティを受けるでしょう。
ホワイトハットSEOを意識するのは正直大変なことです。しかし、検索上位を狙うということはそれ相応の知識や努力は必要不可欠。
そのことをきちんと頭に入れて、SEO対策に取り組みましょう。

 

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