マーケティングで抑えておきたい基礎用語

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マーケティングとは、一言で表現をすると「消費者に対してモノやサービスなどの価値を提供することによって利益を得る仕組み」のことです。
アメリカで生まれたこのマーケティングという概念は、かつての日本では製造業に注力していたことなど様々な歴史的な背景によってあまり重要視されてきませんでした。

しかし近年では企業の増加に伴い同じような商品が増え、更に海外企業の参入によりますます競争率が増してきたため、
マーケティングをしっかり行う必要性が出てきました。
このサイトでは、マーケティングを学ぶにあたり抑えておきたい基礎用語をまとめていきます。
これらの用語をベースに全体像をイメージし、ご自身のビジネスに生かしていきましょう。

満足感(ベネフィット)

商品を購入することで消費者が得られるメリットが満足感(ベネフィット)です。
商品そのものの機能的な面だけではなく、心理的な満足感を持たせることにより、その商品の価値が更にアップします。

また、提供する商品に応じて機能面、心理面どちらのベネフィットに重点を置くかを検討することでイメージするターゲットの満足感を高め、その結果売り上げを向上させることができます。

例えばスニーカーを例に挙げると、履き心地や歩きやすさといった機能面だけでなく、クールなコーディネートでスポーツなどを行うことによる心地よさにフォーカスするなどです。
サービスの例だと、温泉施設では消費者は単にお風呂に入れることだけでなく、その場でくつろぎ癒されることがベネフィットと言えます。

広告などを作成する際には、この物だけではないベネフィットの表現を大切にすることにより商品価値を上げることが可能になります。
消費者の悩みやニーズを汲み取った上で、どのような表現が適しているかを検討しましょう。

STPによるターゲットマーケティング

男性が後ろを向いてCUSTOMERの文字を指さしている

STPとは、Segmentation、Targeting、Positioningの親文字からとったものです。
マーケティングにとって、誰にどのような立ち位置で商品を提供するかを検討することは重要な要素です。

セグメンテーションは市場細分化の訳で、どのような市場にアプローチしていくかを事前にジャンル分けをすることを言います。
例えば人に関する商品やサービスの場合、年齢・性別・所得・ライフスタイルなどといったカテゴリーに分けることで創造できるターゲットの可能性を見出していきます。

これを行った後、実際にこの中のどの部分に向けて商品やサービスを提供するかを設定していきます。
そしてアプローチするターゲットが決まったら、企業側の立ち位置であるいわゆるポジショニングを設定します。
ここでは、ターゲットから見てその企業が提供するサービスが魅力的に思えるようなポジションを狙っていくことが大切です。

強みを持って差別化を図る

女性の操作するスマホの上に白い星が5つある

ビジネスが飽和状態になりつつある現代では、同じような商品やサービスを提供する競合他社が数多く存在します。
そのような中で他社に埋もれることなく消費者に満足してもらうためには、ターゲットにとって価値あるオリジナルな商品であるという認識を持ってもらうことが大切です。

企業が提供したい商品、サービスはどのようなものか、そしてその強みは何かを決定すること、そしてそれが他社とどう違うのか、
または優れているのかを明確にし差別化を図ることで自社の強みを確立することができます。
市場、競合、自社のいわゆる3Cと呼ばれる要素も、以下の記事で抑えておきましょう。

マーケティングに欠かせない3C分析を解説

また、企業側の理想とする商品、サービスの確立と同時に、理想とするターゲットが求めているものを分析し、対応していくことも強みを持たせるためには大切です。
次に、実際にどのような軸で強みや差別化を図っていったら良いか、具体的な4Pをご紹介していきます。

4つのP

Product,Price,Promotion,Placeが縦に足し算されている式

4つのPとはそれぞれ、Product(製品)、Price(価格)、Promotion(販促)、Placement(流通)の親文字に由来しています。
モノやサービスそのものはもちろん重要ですが、
それだけではなくどのような商品をどのようなターゲットにどのように提供していくかという様々な視点から考えてそれぞれの価値を高める必要があります。

製品においてはその商品のクオリティやデザインを検討、価格は安ければ安い方が良いのか、
もしくは妥当な価格設定で商品価値は維持するべきか、販促関連ではメルマガやSNSによる情報発信、店頭POPなどがあります。

流通は直営店か百貨店か、ネット販売かなどの検討です。もちろん複数を組み合わせる流通形式もあります。この4つのPを活用して効果的なマーケティング戦略を立てていきましょう。

まとめ

マーケティングにおける基本的な用語と簡単な考え方についてまとめてきました。
基本とは言え、これらをご自身のビジネスに当てはめて考えることによってあらゆる可能性や検討事項が出てくることと思います。

商品の強みを伸ばす、あるいは弱いと感じる部分を修正することによって将来的に大きな利益を生み出すことができます。
修正を加えた後には定期的に振り返りを行い、その時の時代背景や企業理念にマッチしているかを適時すり合わせていくことで着実な成長を促していくことができるでしょう。

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