スマホやパソコンを使って、毎日のようにSNSに触れているのは現代社会の私たちにとって当たり前のことになっています。
閲覧するだけの方、発信もする方、その利用方法は人それぞれですが、複数の種類のSNSを利用されている方が多いでしょう。
インターネットの普及に伴い、その利用率は上昇してきています。未成年者でも利用する方は増えてきています。
小学生、中学生、高校生の普及率は一体どのくらいなのか調べました。その実態を把握しましょう。
全体的なSNS利用状況
みなさんは、いつからSNSを使い始めましたか?インターネットが普及し、パソコン、携帯電話の普及、スマホの普及と時代は急速に変化してきました。
成人の方では、年代が上の方になればなるほど、子供のころには、携帯電話を持っていなかった、パソコンを使ったことがなかった、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、現代では、両親がスマホを持っていて、家にパソコンがあって当たり前の状況です。日常的に触れている子供も多いでしょう。
乳幼児のスマホ育児が問題視されていたり、何歳から専用のスマホを持たせるべきかと議論されたりするほどです。
このような現状に対し、内閣府が2019年5月に「2018年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果」というものを発表しました。
対象は小学生から高校生までで、利用ツールごとのSNS利用状況を示しています。
利用ツールは、デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、従来型携帯電話です。
利用ツールとしては、全体的に従来型携帯電話、次いでスマートフォンの利用者が多いです。
全体では、従来型携帯電話でのSNS利用は、81.8%、スマホでのSNS利用は75%と非常に高い数値を表しています。
小中高生それぞれの利用状況の特徴
やはり高校生のSNS利用率は高く、小学生ではあまり利用していないのではないか、と考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、調査によるとSNSそのものの利用には年代別でそれほど大きな差はないことがわかりました。
スマホでのSNS利用は、小学生で35.4%、中学生で76.2%、高校生で89.9%です。
小学生にスマホを持たせるのは早いと考える親が多く、家族のスマホを使うなどして利用している場合もあると思います。
それでも、小学生の3人に1人は利用していることになります。
それから、従来型携帯電話でのSNS利用は、小学生で85%、中学生で、82.9%、高校生で80%となっています。
ほとんどの小学生がSNSを利用していることになります。
年代が上がるにつれてやや下がっているのは、スマホへ移行しているからだと考えられます。
また、高校生はデスクトップパソコンでの利用が17.7%となっており、中学生の13.2%、小学生の6.1%に比べると上昇しています。
年代が上がると、様々なツールを使って利用していることがわかります。
家族や友人との連絡手段として、電話やメールではなくSNSを利用する方も多いでしょう。
未成年がSNSを利用する際の注意点
SNSは非常に便利で、楽しいものです。しかし、大人であっても様々なトラブル、事件に巻き込まれてしまう危険性のあるものなので、判断力がしっかり備わっていない未成年は特に注意をしなければなりません。
しかし、調査結果を見てわかるように、小学生から高校生まで幅広い世代に既にSNSが利用されている状況であり、頭ごなしにSNSは悪いものだ、未成年は使ってはいけない、と禁止することは得策ではありません。
SNSの危険性を理解させ、安全な使い方を教えることが大切です。
まず、知らない人とは連絡しないことです。事前にプライバシー設定で、知り合いしかアクセスできないように設定してあげることもよいでしょう。
自分や友人の名前、学校、住所や電話番号などの個人情報をむやみにSNS上に発信しないことも、その危険性とともに知らせるべきです。
また、人の悪口を言わないといった道徳的な面の教育も大切です。
友人間のSNSでのいじめやトラブルの加害者、被害者にならないために重要なことです。
家庭においての利用時間などのルールを決めるのもよいでしょう。
「ルールを守れないなら、使用禁止にする」など約束事を決めれば、正しく利用していけるのではないでしょうか。
まとめ
中学生や高校生はもちろんのこと、小学生からSNSを利用している方が多いことがわかりました。SNSがないときに子供時代を送ってきた大人達にとっては、信じられない結果だったかもしれません。
しかし、時代は移り変わっていくものです。正しく安全な使い方を未成年に教育し、有効に活用していけるようにすることが大切です。
正しく使えば、家族とのコミュニケーションツールにもなり得るので、うまく使えるようにサポートしていきましょう。