プレースメントターゲットは、広告の効果をより上昇させるために必要な方法です。これを行うことによって、自社の商品やサービスなどの販促活動をより活発にすることができます。
そんなプレースメントターゲットとは、どのような方法なのか知らない人も多いでしょう。まだ、広告に力を入れていない会社であっても、必要な知識になりますので、しっかりと理解しておきましょう。
プレースメントターゲットとは?
プレースメントターゲットとは、広告を出したい任意のページや動画になどを指定して、広告の配信ができる方法です。
google広告のプレースメントは、自動プレースメントと手動プレースメントの2種類が存在します。自動プレースメントは、指定したキーワードやトピックに基づいてある程度広告の配信先を決めてくれるのですが、手動プレースメントはすべて自分で行わなくてはいけません。
しかし、自分で広告を掲載する場所を決めることによって、より広告の効果を高めることができるというのが、プレースメントターゲットの魅力なのです。
プレースメントターゲットのメリットとデメリット
プレースメントターゲットは、手間がかかる行為である分メリットも大きいです。プレースメントターゲットのメリットとデメリットについて確認していきましょう。
プレースメントターゲットのメリット
メリット1:広告をつけるメディアを選べる
メディアの種類は非常に細分化されています。似ているようなメディアであっても、顧客の年齢構成などが違ったりすることは多いです。そのため、具体的にどのメディアに広告をつければ効果的であるかを自動で判断するのは、困難になりつつあるのです。
自分で広告をつけるメディアを選ぶことができるので、広告の効果が期待できないという心配をすることもないでしょう。
メリット2:予算を減らせる
無駄な広告を減らすことができるということは、予算を抑えることができるということになります。予算を抑えつつも、高いパフォーマンスが期待できるので、お金に困っている人にとってはおすすめの方法だと言えるでしょう。
メリット3:ターゲティングを組み合わせられる
プレースメントターゲティングでは、配信先のメディアで使用されているキーワードやその出現頻度などを解析して、広告の枠へ向けたターゲティングを行っております。
しかし、ユーザーの年齢や性別など、人に向けたターゲティングに切り替えることも可能です。
枠と人のターゲティングを組み合わせて効果を発揮できるのは、プレースメントターゲティングの強みでしょう。
プレースメントターゲットのデメリット
デメリット1:インプレッションが少なくなる場合がある
配信するメディアを選ぶため、配信先メディアを指定しない場合と比べるとインプレッションが少なくなる場合があります。もちろん、最終的な効果は高くなっているのですが、アプローチできるユーザーが減ってしまうことで、広告効果が薄くなる可能性もあることを理解しておきましょう。
デメリット2:新規メディア開拓ができない
配信するメディアを指定しているので、それ以外のメディアへ広告を配信することができなくなります。本来であれば、自動でいろんなメディアを開拓していたはずなのですが、それができなくなってしまうことは頭に入れておきましょう。
効果の高いメディアがわかっていない状態において、プレースメントターゲットを使用するのはあまりおすすめできません。
プレースメントターゲットの設定方法
プレースメントターゲットの設定方法を確認していきましょう。
キャンペーンを作成
キャンペーンタブから「+キャンペーン」「ディスプレイネットワークのみ」を選択します。
マーケティング目標を設定
キャンペーン名を入力したのち、マーケティング目標なしを選択します。そして配信地域や予算などの設定を行います。
広告グループを作成
広告グループ名や入札単価を入力し、ターゲティング方法でプレースメントを選択します。
メディアの指定
検索窓に広告の配信を行いたいウェブサイトを選択します。テキストやパナー広告の作成を行えば、設定完了となります。
配信先の設定方法
配信先の設定方法には、大きく3つ存在します。
過去の配信実績から選定する
これまでに自動プレースメントで広告の配信を行っていたアカウントがある場合は、その実績を確認してコンバーションが獲得できているサイトを指定して、配信を行いましょう。
ディスプレイキャンペーンプランナーを使う
Google AdWordsの無料ツールでディスプレイネットワークにおけるターゲット候補や見積り算出を行うことができます。これを使うことで、新しいターゲットの候補を知ることができます。
地道にサイトを探す
かなり時間がかかる方法ではありますが、地道に効果が高そうなサイトを手探りで探す方法もあります。しかし、あまりおすすめはしません。
プレースメントの選び方
どのように配信先メディアを選ぶべきかについて確認していきましょう。
過去のデータを見る
過去に配信した広告の実績を確認しましょう。その中で、最もCVが獲得できるメディアに広告を出せば、高い効果を期待することができます。
商品のターゲット層と親和性が高そうなメディアを選ぶ
扱う商品やサービスなどのターゲット層とそのメディアのターゲット層が一致していることが望ましいです。こうすることで、配信先のメディアのコンテンツを見るユーザーの興味や関心と広告の親和性が高くなります。
効果的な使い方
プレースメントターゲットは、大規模サイトを選んでしまうとサイトと広告の関連性が低くなってしまい、効果が薄くなります。カテゴリーが細分化されているような大規模サイトに広告を掲載する場合は、プレースメントターゲットとキーワードを組み合わせるようにしましょう。
例えば、教えて!gooのような質問内容によっていくらでもカテゴリーが分かれてしまう大規模サイトにプレースメントを指定したとします。キーワードを一切指定しないと、どのページで自分の広告が掲載されるかわからないため、高い効果は期待できません。
しかし、ダイエット商品を取り扱っている会社が、ダイエットをキーワードに含めてプレースメントを指定したとしたら、ダイエットに関する悩みや相談をしたページにのみ、ダイエット商品の広告が表示されることになります。
こうすることによって、広告のターゲット層にうまく宣伝を行うことができるようになるのです。プレースメントターゲットは、キーワード指定とセットで行うようにしましょう。
まとめ
プレースメントターゲットは、広告の効果をさらに向上させるために必要な手法です。どのようなメディアに広告を配信すれば、一番効果が高くなるのかを分析して、プレースメントターゲットを行いましょう。
また、プレースメントターゲットによって広告効果が低くなってしまった場合は、メディアを間違っていることになります。すぐに再度プレースメントターゲットを指定しなおしましょう。