PPC広告って何?成功するためのやり方を徹底解説

PPC_advertisingAD
AD

※この記事は2020年10月9日に公開した記事をリライトした記事です。

広告のクリック数などに応じて費用が発生するWEB広告のいいところを集めたものがPPC広告です。しかしその恩恵を受けるには様々な手法を駆使する必要があり、一筋縄でいかないことも確かです。それではどのようにPPC広告を進めていけばいいのでしょうか、これから始めようとしているWEB担当者の人も、思い通りの成果のでないWEB担当者の人も、PPC広告の面白さ、難しさを改めて理解する機会にしてみてはいかがでしょうか。

PPC広告とは?

 

PPC広告とは

従来のTVCMや各種広告物に比べてWEB広告は手頃な費用で表示できるようになり、検討している企業も多いのではないでしょうか。そうはいっても種類も表示方法もPPC広告とはPay Per Clickを略した言葉で文字通り、クリックに対して広告料が発生するという種類のWEB広告です。このタイプの広告では自社の認知度を高めたい場合などには適さない広告ではありますが、より目的をもったユーザーが訪問をした時にだけ料金が発生するPPC広告であれば、予算を抑えた広告の掲載が可能になります。

PPC広告とは?

PPC広告とCPM広告の違い

現在、WEBの広告はあらゆる方式のものがあり、WEBサイトに掲載される広告だけでなく、TwitterやインスタグラムなどのSNSにも広告を掲載することができます。その中でPPC広告はバナー広告などといったように掲載する方法を選ぶ広告ではなく、「どのような形式で広告料を支払うのか」を選べるといった利点を持った広告の仕方です。

PPC広告はクリックした回数に応じて広告料が発生する課金タイプのものになり、全ての広告に対応しているわけではありませんが、選んだ広告の種類によってはPPC広告タイプの料金形態を選べます。

PPC広告と別の料金形態ではCPM広告というものがあります。こちらは表示された回数だけ料金が発生するようになっているので、PPC広告と比べて費用は高くなる傾向があります。ただPPC広告では難しい認知度の向上やブランディングを求めるのであれば、様々な機会に表示されるCPM広告の方が向いています。

このようにWEB広告には掲載方法だけでなく、料金形態なども自社のニーズに合わせた組み合わせを検討できるので、様々な可能性が見えてくるのではないでしょうか。

PPC広告の種類

それではPPC広告にはどのようなものがあるのでしょうか。なんとなく混同されやすいのがリスティング広告というものですが、このリスティング広告とはどういうものか、PPC広告とはどのようなところが違うのでしょうか。

リスティング広告

リスティング広告

リスティング広告とPPC広告を同じものとして捉えている担当者も少なくはないと思いますが、リスティング広告はPPC広告の一部として考えるとわかり易くなるのではないでしょうか。

リスティング広告には、各検索エンジンから検索したキーワードに基づいて広告が表示される「検索連動型広告」とGoogleやYahoo!が運用しているコンテンツページやパートナーサイトに掲載される「コンテンツ連動型広告」の二種類があります。

どちらもPPC広告の一部ですからクリックの回数に対して課金がされていきますが、コンテンツ連動型広告はコンテンツの興味に応じて表示されるため、クリックされなくても目的を果たしていると判断し、料金が発生するタイプもあります。これはインプレッション単価制と言われており、広告が1回表示される毎に料金が発生していきます。

ではPPC広告にはリスティング広告の他にどのような広告があるのか、ご紹介していきます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告

WEBのサイト上などで特定の場所に配置する広告です。場所に合わせてサイズを選ぶことができ、テキスト、バナー、動画と掲載方法も様々です。表示をするサイトやターゲットを絞ることで、売り上げにつながることが期待できる層に対して表示することができますが、興味のないユーザーにも表示されるので、選んだサイトやターゲットによってはコストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。

GDNGoogleディスプレイネットワークの略称でGoogleが提供する広告。

ライブドアブログ、YOUTUBE、食べログなどに配信が可能です。

YDA2021年春に提供終了した「Yahoo!ディスプレイ広告」の変わりに提供されているYahoo!のディスプレイ広告。

アメブロ、知恵袋、クックパッドなどに配信が可能です。

Criteo一度、サイトを訪問したユーザー対して再度、サイトを表示して販売促進につなげているリターゲティング型の動的ディスプレイ広告。

耳慣れない名前の方も多いとは思われますが、フランスのネット広告配信の会社でお勧め商品とバナーを直結することでユーザーのアクションを獲得しやすいと言われています。

 

Facebook広告・Twitter広告・Instagram広告などSNS広告

SNS広告

それぞれのSNSには投稿の特徴に加え、メインとなるユーザー層が明確に分かれているので広告を出稿する場合には、ターゲットを絞りやすくPPC広告を有効的に活用しやすい反面、一部のSNSでは印象に残る広告を作成するための工夫がかなり必要となってきます。

Facebook広告年齢やライフイベント、趣味などを選んで表示することが可能。

ページ、投稿の宣伝などができます。PPC広告の取扱いが可能です。

Twitter広告特定の趣味、キーワード、地域などを選んで表示することが可能。

フォロワーキャンペーン、ツイートエンゲージメントキャンペーンなどができます。PPC広告の取扱いが可能です。

Instagram広告年齢や言語、ネットの利用状況から選んで表示することが可能。

動画やストーリーの広告が出稿可能でPPC広告の取扱いが可能です。

LINE広告年齢、性別などを選んで表示することが可能。

LINEニュースやLINEタイムラインなどLINEのツールに出稿が可能ですが、PPC広告の取扱いはありません。

TikTok Ads印象深い動画を投稿するタイプの広告で、起動画面広告、#チャレンジなどがあります。PPC広告が利用できるのはインフィード広告のみとなります。

 

PPC広告のメリット

 

PPC広告はクリックした分だけ料金が発生するというWEB広告ならではの方法かもしれません。お蔭で今までは多額の予算を検討できる企業が主に広告を出稿していましたが、WEB広告では費用を自社の予算に合わせて広告の種類を選び、出稿することができるようになりました。その中でPPC広告を選ぶとどのようなメリットがあるのでしょうか。

状況に応じた対応がすぐにできる

PPC広告メリット1

アカウントを登録すれば規定範囲内で自由に出向と修正が簡単にできるようになります。また広告の効果が期待通りでなかった場合には広告の停止をすることも簡単にできるので、自社の広告の効果の状況を効果測定の数値を検証しながら臨機応変に対応できます。思った効果が得られていないのに、変更もできずに出稿するといった無駄な費用をかけずに出稿ができるため手軽に始めることができます。

効果測定ができる

PPC広告メリット2

インプレッション数(広告が表示された回数)やクリック数(広告がクリックされた回数)、コンバージョン数(広告を通じてユーザーが購入、問合せなどのアクションをした数)などを知ることによって広告の効果を直ちに知ることができます。この数値によって広告の出稿の状況を検証しながらブラッシュアップをしていきます。

例えばインプレッション数が高い数値でもクリック数が上がらないのであれば、ターゲットの見直しをする、またインプレッション数もクリック数も高い数値でもコンバージョン数が上がらないのであれば広告自体がわかりにくい、魅力的ではない可能性を検討していきます。

予算に合わせた広告の出稿ができる

PPC広告メリット3

クリック数に合わせて料金がかかってくるので低予算で出稿することができ、費用の上限が設定できるので予算を上回る心配がありません。低予算で広告を出稿したい企業は当然ですが、WEB広告を初めて検討している企業やあまり友好的に活用できてないという企業は低予算で試験的に広告を様々な角度で出稿し、ターゲットとなるユーザーの検証や顧客となり得るユーザーのニーズを把握するために利用するということも可能です。

PPC広告のデメリット

 

ここまで見ていくと、PPC広告で自社の広告もどんどん進めていった方がいいのではないかと思う担当者も出てくるのではないでしょうか。しかしどのツールでもメリットとデメリットがあるように、PPC広告にも把握しておかなければいけないデメリットがあります。PPC広告を採用するにあたりメリット、デメリットを踏まえた上で、自社に必要な広告は何なのかを担当者は見極めて運用していくことをお勧めします。

運用をしている期間はPDCAを繰り返さなければいけない

 

PPC広告デメリット1

PDCAとはP(計画)、D(行動)、C(効果確認)、A(改善)と順次行動をして業務内容が向上していく過程を指しますが、PPC広告ではこの行動パターンを、運用している期間続けていかなければなりません。効果確認の過程で思ったように成果が出ていないようであれば、絞ったターゲットを改めて見直しをしていく必要が出てきますし、クリック数が上がってもユーザーの次の行動に結びつかないのであればターゲットと合わせて内容も検討していく必要があります。

料金は入札方式なので単価は一定の料金ではなく、検索されやすいキーワード、人気のキーワードほど高くなっていきます。効果確認をせずに運用をしていると必要のないキーワードでクリック数だけ伸びてしまい余計な費用がかかるか、有効な収益を得ずに設定の費用の上限に達して広告が表示されなくなってしまいます。

このようなことにならないためには常に効果確認が必要になり、そのためには専門の担当者が必要となります。もし、自社にいない場合には外部の業者に依頼する必要が出てくるのです。広告自体の費用が抑えられてもその他の要因で費用がかさんでくる場合、その費用も検討することになるので一概に低コストと言えなくなるでしょう。

クリック単価が高くなっている

 

PPC広告メリット2

WEB広告に対するニーズは日々、高まっており、PPC広告のニーズも当然高まってきています。広告の出稿の依頼が増えれば必然的に入札で金額が決まってくるクリック単価は上がってきます。検索されやすいキーワードになれば入札の金額も上がり、1回のクリックで数百円から1000円を超えるものまで出てきます。

これと相対的な料金で広告を出稿できるのが一定の期間、特定の枠に広告の出稿を依頼し、料金を支払って出稿する純広告型バナー広告があります。常時、依頼した個所に表示されるので費用は出稿時に決まった金額で掲載されるので、効果が思ったようでなくても取り消しはできませんが、入札金額に左右されることなく出稿することができます。つまりとにかく目に止まって欲しいという認知度を高めることが目的であれば、PPC広告に拘る必要はありません。

媒体によって表現が異なる

PPC広告デメリット3

一か所ではなく複数のサイトに広告の出稿を依頼する場合には、その掲載する媒体ごとに広告の表現に関するルールがあり審査があります。また、表示するサイズがSNSなどのように小さな画面へも表示することもあるので、広告のバナーに織り込める情報はあまり多くはありません。そのため、どれだけ端的に情報を伝えることができるのかが大切になってきます。

ただこの点に関してはPPC広告に限ったことではなく、WEB広告では起こりうる要素であり、広告の掲載に関する審査はWEB広告に限らず、あらゆる媒体の広告で必要となります。広告の掲載を検討する場合には自社が掲載を検討している媒体のルールをそれぞれ把握しておくことで余計な手間やデータの変更などでかかる余計な費用も抑えることができます。

PPC広告で費用対効果を高めるポイント

ここまで読んでいただいてPPC広告を効果的に運用するポイントは掴んでいただけたでしょうか。皆さんが見当をつけられた通りターゲット層の絞り込みとキーワードの選択といったポイントが重要になってきます。その他にはいくら興味があるユーザーのページに表示されても広告自体が魅力的でなければ他社のサイトに流れてしまうことも十分考えらます。

それではターゲットにマッチしたタイミングで広告が表示され、その広告が有効に利用されていくようにするにはどのようなことがポイントになるのか考えていきましょう。

キーワードを決める

 

キーワード選定

自社の広告に辿り着いてもらうとなると、関係のないキーワードを設定しても意味がなく、検索されるキーワードは当然のことながら決まってきます。

例えば、町田市の自動車修理の店舗が知名度アップのためバッテリー交換の費用を割り引くキャンペーンのPPC広告を計画し、町田市に住んでいるユーザーが車のバッテリーを交換しようと修理できるお店を探そうとします。

その時の検索のワードは

「バッテリー交換 車 修理 町田市」

であったり

「車 修理 町田市」

のようなもので検索するのではないでしょうか。

これに加えて

「バッテリー交換 車 修理 町田市 格安」

といった料金に関するキーワードや

「バッテリー交換 車 修理 町田市 早い」

といった所要時間をキーワードに入れるユーザーもいるでしょう。

ここで多くのユーザーに検索されるため

「車 修理 東京都 割引」

のような広いキーワードを選んでしまってはクリックされない、もしくはクリックされても最終的な利益に結び付かず、クリック数だけが上がってしまうといったことが起こります。キーワードはある程度絞ってより興味のあるユーザーに表示されることを狙った方が効果的になります。

ユーザーは自分の状況に応じて検索しますが、その目的を達成できる一番の近道をキーワードとして選ぶことが多くなります。それならば良く使われるキーワードはおおよそ決まってくることは確かです。この場合は一番の目的である「バッテリー交換」や「修理」「格安」といったキーワードが多く使われると想像できます。また自身の目的とは違っていても

「車 購入」や「車 人気」

といったように「車」も様々なシチュエーションで検索されやすい言葉になります。

自社がバッテリーの交換を提供している店舗であれば、PPC広告を出稿する際にどのようなキーワードを選ぶでしょうか。当然、入札方式ですから同業者や類似の企業が使用するキーワードは単価が高くなり、費用対効果が下がる可能性が出てきます。

このような場合は少しひねりを加えます。例えば「町田市」と「町田」では入札金額が変わってくるといったような感じです。

「バッテリー交換」では入札金額が高くても「バッテリー」では競争が少なくなる可能性があります。「車」ではなく「車の修理」というものも検討するのも一つです。

キーワードを決定する方法

キーワードを決定するイメージができてきたら、次は実際のデータに基づいてキーワードを選んでいくようにします。これによって自身の思いつきだけではない実際のニーズに則したキーワードを選んでいけます。そのような時に利用できるツールを今回はGoogleを例にご紹介いたします。

キーワードプランナー

 

キーワードプランナー

Google広告が提供しているツールで、「新しいキーワードを見つける」から軸となるキーワードを入れて検索をします。この時には自身で選ばず思いつくキーワードは入れて検索をすることをお勧めします。

マッチタイプを設定する

マッチタイプの設定

キーワードに対して広告の範囲を設定することを言います。上記2つのツールから出てきたキーワードをさらに選択をして登録をします。この時に「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」から選んで設定します。なお以前あった「絞り込み部分一致」は現在、新規登録ができなくなっているので、「フレーズ一致」を使用するようにしてください。

除外キーワードを設定する

除外キーワード

次は「悪評」「潰れる」「うるさい」「返品」などといった除外するキーワードを設定します。また競合他社の名前などの除外しておくのも一つの方法です。

これでPPC広告のキーワード設定は終了になります。キーワード選びは重要であり、効果測定を見ながら繰り返し行う作業になりますのでマスターしておきたいものです。

ラッコキーワードを使う

ラッコキーワード

次にラッコキーワードを利用してサジェストワードを検索します。サジェストワードとは検索をした際に関連性や類似性の高いワードが自動的に一緒に表示される、そのワードのことをいいます。ラッコキーワードでは無料でサジェストワードを検索できるツールになります。

広告文を作成する

 

検索連動型広告例

それでは実際にクリックされやすい魅力のある広告文について考えていきます。PPC広告は様々な出稿方法があり、バナーのタイプであれば魅力的に商品を見せる画像を利用すること、端的な言葉で特徴をとらえたキャッチーなワードなどがありますが、文章であればどのようなものになるのでしょう。Googleの検索画面を例に進めていきます。

上記の画面で表示されている広告の構成は次のとおりになります。

紫枠 ⇒ 広告であることを表示

赤枠 ⇒ 広告の見出しとタイトル
※文字が青色で表示をされておりgoogle広告では「広告見出し」と呼ばれておりYahoo!では「タイトル」と呼ばれております。ここにはもちろん一目でユーザーが知りたい内容かどうかわかるようにしておきます。

水色枠 ⇒ パス(Yahoo!ではディレクトリ)
※最終ページのURLに表示されるテキストです。

緑枠 ⇒ 説明文
※何が書かれているのかを説明するテキストです。広告見出しをみて気になったユーザーがページを訪問するかどうかを決める説明文です。限られた文字数でどれだけのことが伝えられるのかが担当者のセンスによるところです。

しかし本屋で小説についている帯のような意味深な言葉で読者の気をそそるのとは違い、PPC広告の説明文はユーザーにダイレクトに伝わる言葉を選択していく方が効果的なことが多いです。例えば「格安」や「見積無料」「丁寧」「確実な実績あり」などといった言葉です。ダイレクトに自社が何をセールスしたいのかと合わせてこのようなユーザーが求めそうなワードを入れていくことによってクリック回数の向上につなげていきます。

黄枠 ⇒ 広告表示オプション
※広告文とは別に表示することができる追加情報であと一押しユーザーが興味を引くような言葉を追加することができます。

茶枠 ⇒ 広告グループ
※囲まれた部分をまとめて広告グループと呼んでいます。

他社の広告も確認をする

上位に表示されている他社の広告に目を配っていくことも大切な要素となります。他社の広告の状況などから現在のトレンドなども把握できますし、自社の広告になり魅力があったりします。そのような他社の情報から汲み取れるトレンドを、自社にどのように活かしていけるのか、オリジナリティを出していけるのかを随時検討していくことをお勧めします。また広告の出稿にはそれぞれ審査が必要となるので、出稿をする際には自社の掲載したいタイミングとずれないようスケジュールの管理も大切です。

PPC広告のやり方

PPC広告の運用は自社の担当者で完結することも、代理店に委託をして運用することもできます。どちらでPPC広告を運用するにしても有効的に活用していくには担当者のディレクション次第となってきます。代理店に委託をしてPPC広告を運用する担当者でも一通りの知識をもってディレクションを行えるよう、各PPC広告の基礎的な手順を把握することをお勧めします。

今回はリスティング広告とSNS広告について、それぞれ詳しく見ていきます。

リスティング広告

まずは、GoogleやYahooでアカウントを開設します。

Google:Google広告を始めるならこちらから

Yahoo!:Yahoo!広告を始めるならこちらから

Google広告の場合

広告の作成の仕方は以下です。

1.キャンペーンの作成

2.広告グループの作成

3.キーワードの作成

4.広告文の作成

キャンペーンの作成

Google広告キャンペーン作成

キャンペーンとは、Google広告を管理する単位で、まずは管理画面の左にある「キャンペーン」を選択してください。+ボタンをクリックすると「新しいキャンペーンを作成」が表示されるので選択します。

キャンペーンの目標・タイプ選択

キャンペーンを作成するときに、キャンペーンの目標を選びます。目標は販売促進、見込み客獲得、ウェブサイトのトラフィック、商品やブランドの比較検討、ブランド認知度とリーチ、アプリプロモーション、来店数と店舗売上の向上、目標を指定せずキャンペーンを作成する、の8種類が選べます。

次にキャンペーンタイプを選択しますが、今回は「検索」を選びましょう。

次に、キャンペーンの詳細を設定します。キャンペーン名、ターゲティングとオーディエンス、予算・入札単価、広告のスケジュール、広告表示オプションなど、キャンペーンに関する基本設定を完了させます。

広告グループを設定する

GoogleAds広告グループ設定

広告グループとは、キーワード・広告文・表示URL・リンクURLをまとめる単位です。PPC広告でも最重要な「広告を表示する検索キーワード」を設定します。ただ闇雲に設定するのではなく、キーワードプランナーやキーワード検索ツールを使って、検索ボリュームや競合の状況を調べ、目的や予算に応じた設定を行いましょう。

なお設定は、後から追加・修正可能です。

広告グループ毎にキーワードを設定する

GoogleAdsキーワード設定

次に広告グループ毎に配信したいキーワードを設定します。出稿するキーワードが決まっていれば、そのキーワードを、決まっていない場合は、広告をランディングさせるページからキーワード候補を取得することも可能ですので、その中から、効果が高いキーワードを設定します。

広告文を作成

GoogleAds広告設定

最後に、検索結果に表示される見出しや広告文を記入します。プレビュー画面が表示されるのでそれを見ながら調整していきましょう。

なお以下の4つを解説していきます。

最終ページURL:クリックして集客したいサイトのURLです。

広告見出し:最も目立つ部分で、見出しは最大3つまで設定できます。それぞれ30文字まで入力できますので、30文字以内で検索者に伝わるようにしましょう。

説明文:説明文には、商品やサービスの詳細を入力します。ユーザーの行動を促すようなフレーズ(例えば:今すぐお問い合わせを、購入はこちら等)を入れると効果的です。なお最大2つまで設定できます。

パス:必須ではありませんが、緑色で表示されるURLのサブディレクトリ部分を設定できます。

Yahoo!広告の場合

広告の作成の仕方は以下です。

1.キャンペーンの作成

2.広告グループ作成

3.キーワード登録

4.広告文の作成

キャンペーンの作成

Yahoo!広告キャンペーン

Googleとは違い、左下にキャンペーン作成ボタンがありますのでそこをクリックします。

Yahoo!広告キャンペーン作成

クリック後、キャンペーンタイプ、キャンペーン名、キャンペーン予算、入札方法、設定方法を記入します。なおキャンペーンタイプ以外は広告出稿後でも変更は可能です。

広告グループ作成

Yahoo!広告広告グループ設定

広告グループは広告グループ名と広告グループ入札単価を入力すれば完了です。

キーワード登録

Yahoo!広告キーワード設定

次に配信したいキーワードを設定します。こちらもGoogle広告と同様、出稿するキーワードが決まっていれば、そのキーワードを、決まっていない場合は、キーワードプランナー等から集客したいキーワードを選んで設定しましょう。

広告文を作成

Yahoo!広告広告文設定

最後に、検索結果に表示されるタイトルや説明文を記入します。

基本的にはGoogle広告と同じ考え方です

最終リンクURL:クリックして集客したいサイトのURLです。

タイトル(1,2):Google広告で言うところの見出しです。30文字まで入力できますので、30文字以内で検索者に伝わるようにしましょう。

説明文:説明文には、商品やサービスの詳細を入力します。こちらもユーザーの行動を促すようなフレーズ(例えば:今すぐ無料相談など)を入れると効果的です。

SNS広告

Facebook広告

facebook

Facebookの掲載にあたってもまずはアカウントの登録が必要となります。

アカウントを登録したらページを作成し、運用するページを作成します。広告の種類は顔写真の有無、ページの紹介なのか投稿の紹介なのかによって分かれてきますが、自社の求めている広告の効果と一致するものを選んでいくことができます。次にテキストなどを入力していくのですが、テキストは3行程度で魅力や特徴が伝わるようにすることが望ましいです。ちなみに顔写真がある投稿の方がコスト的に高くなる傾向があります。

登録が済むと次に「ようこそページ」か「タイムライン」を選びます。タイムラインの方が単価を抑えられますが興味のあるなしに関わらず表示されるので、ファンを獲得していくことを期待するのであればようこそページを利用し、年齢、性別などのターゲットを絞っておくことをお勧めします。Facebookではある程度、ユーザーの属性がわかっているので、効果を上げるのであれば属性ごとにキャンペーンを作成していく方がいいでしょう。

Instagram広告

instagram

Instagramは現在、Facebookの連動をしているので、Facebookのページがあれば、Facebookの登録からInstagramに同じ広告を投稿するように設定をすることが可能です。逆にInstagramからもFacebookへの投稿が可能となります。

Instagram広告のみを行う場合にはアカウントの登録から始めます。データを作成するとターゲティングをして配信します。この時、ユーザーリストをアップロードしてターゲットを絞るか、リストのユーザーを外すこともできます。なお、あまり絞りすぎると他社との競争が激しくなり単価が高くなる可能性があるので注意が必要です。

Twitter広告

twitter

Twitter広告を出稿するには、まずはTwitterの広告アカウントを作成する必要があります。

出稿までの手順は他の広告と同じく、プロモーションの目的ごとにキャンペーンを作成し、広告グループを作成し投稿をするという流れになります。TwitterではPPC広告の料金の入札方法を選べるようになっており、自動入札、目標コスト、上限入札単価があります。Twitterも同じくターゲット層を絞ることができます。Twitterならではのユニークなものもありますし、ユーザーがつぶやいているコメントに合わせて広告を出稿するなどということも可能です。

例えば、人気タレントの地方のコンサートチケットの当選発表の日にユーザーがつぶやいたコメントに合わせて大手旅行会社が航空券や宿泊の予約の広告を流すといった事例もあります。逆にトレンドに合わせて投稿をする場合状況を間違えると炎上する危険が出てくるので慎重に行う必要があります。

まとめ

WEB広告は大々的に出稿することもPPC広告のように自社の予算や規模にあった広告を出稿することも可能です。

またユーザーも今までネット検索などはPCでのみだったのが、スマートフォンの普及により多くの時間インターネットに触れるようになりました。

これは大きなチャンスではありますが、同時にチャンスと捉える他社も同じように多数あるということです。つまり今までとは違った形での競争がそこには存在することになります。

また顧客となりうる可能性のある人(見込み客)が、今まででは想像もつかないほど多く存在していることになります。

しかし、広告の手法が手軽になったとしても、ユーザーの目に止まる広告となるにはそれなりの基礎とテクニックが必要となり、PPC広告のようにターゲットを絞ることができるものは特に、その効果を左右するのは担当者の能力にかかっています。

これからWEB広告の運用を検討されている担当者の方は、かなり不安に感じることもあるかもしれませんが、PPC広告では広告費用を調節しながら少ないコストで徐々にスキルアップすることも可能です。

また現在、WEB広告が上手く運用できていないと考えている担当者にとっても、改めて自社の長所、短所を把握することに活用したり、自社にあった広告方法を試したり、という点でPPC広告を活用してみるのも一つの手ではないでしょうか。

 

記事をシェアする

    株式会社kurokawa&co.をフォローする
    テジタルマーケティング/DXコンサルティング | K.K.kurokawa&co.