TikTokはSNSの中でもポップな動画と音楽を投稿するための比較的新しいツールで、若いユーザーの間で一気に広がりました。
現在、若い男女がターゲットになる商品を取り扱っている企業の担当者にとっては、検討しないわけにはいかないSNSとなっています。
普及して数年経っているとはいえ、まだわからないことの多いTikTok。
ここではTikTok広告を検討するにあたって基本的な解説とポイントをまとめてみました。
TikTok広告とは?その特徴
TikTok(ティックトック)は、そのコミカルな名前のように、POPな動画と音楽でユーザー同士が交流するSNSのツールです。
インターネットが広く普及してから広がったSNSの中でも特に新しいものになります。
このTikTokに広告の出稿を検討するためには、まずTikTokについて知る必要があります。
TikTok、そしてTikTok広告とはどのようなものになるのでしょうか。
SNSを利用した宣伝活動
昨今、オンラインの会議やコンサートの配信、ネットでできる手続きの増加やリモートワークが急速に浸透するなど、インターネットの環境は大きく変化をみせるようになってきました。今までなんとなく後回しになっていたWEB環境の整備や自社のサイト、SNSを利用した宣伝活動などを活発に取り入れる企業も、規模の大小を問わず増加しています。
いざ自分がWEBやSNSの運用担当をすることになった場合、ある程度SNSが浸透している世代であれば雰囲気はつかめるかもしれませんが、公私ともにあまり関わりを持っていなかった人にとっては戸惑うことが多いかもしれません。
またどんどん新しい機能が追加されるWEBの世界では、追いつくことに精一杯で活用するというところまでいくのが中々難しいという人もいるかもしれません。
TikTokもSNSの一種です。
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略語です。アカウントを持っているユーザーが自身の言葉やお気に入りの画像などを自由に投稿し、自身のアカウントをフォローしているユーザーと共有、時には「いいね!」などの反応をやり取りする機能です。
インターネットが普及して仕事上だけでなくプライベートでも浸透してきたころ、140文字という短い文字で誰でもが自身の「ナウ」を世界中の人にタイムリーに届けることができるTwitterが登場した時には大きな話題となりました。
それから本名や経歴から繋がりを探して交流するFacebook、お気に入りの画像を投稿するInstagramなど、SNSごとに特徴のあるものがどんどん登場しました。
TikTok広告とは
TikTokは中国のByteDance社が開発したSNSで、2017年にスタートしました。
コミカルでユニークな動画と音楽をやり取りするのがうけ、世界中で、特に10~20代の男女に一気に広がりました。
上記のグラフによると、TikTok利用者の世代が明確に現れています。
また男女の比率は男性:女性が15.3%:19.4%と若干、女性の利用率が高くなっています。
LINEやYouTube、Twitterのように連絡や情報発信のツールであると比較的広い年代層に利用されますが、TikTokは動画と音楽の自己表現をする場でもあるので、特定の世代に偏っているように思われます。
日本のTikTokユーザーの平均視聴時間は約44分と「TikTok Ads」では2019年8月時点で調査を発表しています。
60秒程度の動画が多いTikTokで44分の視聴時間はかなりの本数を視聴しているといえます。
TikTok広告のメリット
それではTikTok広告のメリットには次のようなものがあります。
音楽付きの動画が配信できる
TikTokには使用可能な音楽がすでにツールにセットされており、イメージに合わせて選ぶことができます。
オリジナル音楽もつけられますが、音楽を入れないこともできます。
また「インパクトのある動画の編集は難しそうだし専門家に頼まなければいけないのでは」と考えるかも知れませんが、TikTokには簡単に編集できる機能が備わっています。
スマートフォンの画面のサイズに映える設定
TikTokの動画をスマートフォンで視聴と、縦の画面全体に表示をされるので、動画をダイナミックに配信することができ、商品を大きく見せることができます。
今の若いユーザー世代ではスマートフォンが普及していることもあり、縦型の動画にそれほど違和感がないということもTikTokを受け入れやすい環境にあったかもしれません。
動画が自動で再生される
TikTokアプリを起動すると同時に、おすすめの動画が自動で再生され、上にスワイプすると次の動画が再生されます。
動作にあまり手間がかからないこの手軽さが、慌ただしい現代人の行動パターンには取り入れやすいツールであったと言えます。
そして、短時間で多くの動画を視聴できるところも大きなポイントでしょう。
ターゲットが絞りやすい
他のWEB広告では自社の商品をアピールするためにターゲット層を絞り、ターゲットに適した広告の種類を選ぶ必要があります。
また選んだコンテンツに対して、検索ワードや掲出するページを選ぶ難しさもあります。
これは広告を出稿する際のコストパフォーマンスに大きく関わっていくことなので、慎重に検討していく必要がありますが、なかなか難しい課題でもあります。
TikTok広告では先ほどのデータでも明確なように、10~20歳代の利用率が圧倒的で、男女比にそれほど大きな差がありません。つまり、そのターゲット層と親和性がある商品やサービスであれば、検討しやすくなります。
各SNSと連動できる
TikTokはLINEやTwitter、Instagram、Facebookと連動できます。
各SNSと連動することで、さらに詳しい情報を得るためのページに訪問してもらえるというメリットもあります。
TikTokは通常の投稿をしても、バズれば広告と同等の反響を呼ぶことができるので、活用したいところです。
UGCが生まれやすい
TikTokは他のSNSと比べても、自身の投稿に対して口コミや連動した投稿などユーザーの反応をもらいやすいという利点があります。
このことでTikTok広告がユーザーの手で拡散されていくことができます。
TikTok広告のデメリット
他のSNSと比べてツール以外でも話題に上りやすいのがTikTokです。
中国との関係の緊張からアメリカでは政府が利用禁止の規制をかけようとしたり、そのほかの国でもなにかしらの対応を取ることを検討したりすることなどがあります。
TikTok広告のデメリットには次のようなものがあります。
年齢によっての規制がある
今までも13歳未満のアカウントの利用は、運営側で解除の手続きなどがされておりましたが、2021年にはさらに17歳以下の利用に対して制限がされるようになりました。
年齢ごとの段階に沿って、DMや投稿の視聴範囲の制限などを設定しています。
また、2020年頃からアメリカで、TikTokユーザーの10代の少女が意図しない行動や音声を発するトゥレット症候群がTikTokの影響ではないかという報告もされています。
TikTokに投稿される動画自体が好みがわかれる
実際にTikTokを見た人であれば共感できるのではないかと思いますが、もはや本来の顔がわからないほどのデフォルメで、カメラ目線の若いユーザーがデコレーションでキラキラの動画を投稿しているものが目立ちます。
もちろん料理の動画など普通の動画もありますが、先ほどのようなデフォルメの動画の方が印象に残り、「うざい」という風に思う人もいるのではないでしょうか。
自社のイメージを考えた時に親和性があるのか、それとも今までの印象を変えるためのTikTok広告なのか、といった方向性を固めていく必要があると思われます。
逆に投稿した動画がTikTokユーザーと親和性が薄い、もしくは「面白くない」となると逆効果を生んでしまう可能性もあります。
TikTok広告の課金方式
TikTokに対しての広告は決して低くない予算での出稿となるので、予算面で検討が難しいという運用担当者もいるかもしれません。
そのような時にはTikTok Adsを利用すると費用を押さえてTikTok広告を出稿することができます。
またTikTok Adsではターゲティングが詳細に設定できるメリットがあります。
もし、予算が潤沢にある場合には、TikTok Adsでは一定のインプレッションの最低保証があるため、その数を越えても時間が来るまで配信が可能な広告にしておくことをお勧めします。
今回は、まず試験的に始めやすい予算のTikTok Adsの広告課金方法について解説をします。
クリック課金型
クリック課金型はCPCとも言われ、広告がクリックされるたびに課金される方式になっています。
この方式のメリットが生まれるのは
ユーザーがクリックする = ユーザーが自社のTikTok広告に興味をもっている
という方式が当てはまったときです。
これによって、よりコンバージョンにつながりやすいユーザーに閲覧してもらうことが期待されるのですが、実際にクリックするユーザーがコンバージョンにつながっていなければ費用対効果は下がっていくので、その都度、数値を分析していくことが大切です。
よりコンバージョンにつながりやすいユーザーに閲覧してもらえる
【デメリット】
実際にクリックするユーザーがコンバージョンにつながっていなければ費用対効果が下がる
インプレッション課金型
インプレッション課金型(CPM)は表示される度に課金される方式です。
表示の単位は1000回ごとに課金されていきます。
広い範囲で広告が表示されるので新商品で認知度を高めたい時には有効な課金型となります。
ただクリック課金型とは違い、表示された分だけ課金されていくのでコンバージョンは下がり、費用対効果は低くなってしまいます。
また、表示回数とコンバージョンの関係で費用対効果の分析がしにくい事もデメリットとなります。
【メリット】
広い範囲で広告が表示されるため、認知度を高められる。
【デメリット】
・表示された分だけ課金されていくのでコンバージョンは下がり、費用対効果は低い。
・表示回数とコンバージョンの関係で費用対効果の分析がしにくい。
再生課金型
再生課金型はCPVとも言われ、広告の動画が一定時間再生された時のみ課金される方式です。
一定時間再生するということはユーザーが興味をもっているということで、インプレッション課金型と比べて費用対効果が高くなります。
しかしインプレッション課金型と同様に、費用対効果の分析がしにくいという課題もあります。
またユーザーに興味を持って再生してもらおうとすると、動画も他の課金型と比べてクオリティの高いものが求められることも課題となります。
【メリット】
再生時間が長い=興味を持ってくれるユーザーに対して課金されるため費用対効果が高いと考えられる。
【デメリット】
・分析がしにくい。
・他の課金型と比べてクオリティの高い動画が求められる
期間契約型
期間契約型の広告はクリックやインプレッション、再生などは関係なく一定の契約されている期間に配信される方式で、一定の期間で認知度を高めたいときなどには大きな効果がある方式と言えます。
その分、他の課金方式と違って費用が高額になり、数百万~1000万円にもなることがあります。
そのため、費用的に本当に自社のニーズにあっているのかをより慎重に検討していく必要があります。
一定の期間で認知度を高められる。【デメリット】
費用が高額になり、数百万~1000万円にもなることがある。
TikTok広告の種類
TikTok広告にはそのツールに合わせた他のWEB広告とは異なる、独自の広告い掲載方法があります。
起動画面広告
起動画面広告(TopView)はアプリを起動したタイミングで配信されるTikTok広告です。
アプリを起動すれば配信されるため、自社の商品を周知するためには大変期待できる広告ではありますが、1日1枠のみの配信となるため、500万円を超える高額の費用になることがある上に、枠をおさえることが難しくなります。
広告が表示されている間にタップすると商品の詳細が見れるようになり、動画・静止画共に配信が可能です。
認知度アップ効果が高い。【デメリット】
1日1枠のみの配信で枠の競争倍率が高く、費用も高額になる。
ハッシュタグ(#)チャレンジ
ハッシュタグ(#)チャレンジはTikTok特有の広告の方法と言えますが、公式のアカウントでダンスの振り付けなどを披露し、ユーザーには、マネをした動画にハッシュタグをつけて投稿してもらうことで認知度を高めるという広告です。
ハッシュタグチャレンジはユーザー自身も参加できるということから、通常の広告と比べて疎ましがられることが少なくなるというメリットもあります。
また、ユーザーが取り入れやすく面白いチャレンジを提供できれば「バズる」可能性は高くなります。
即興性と注目を求めるのであればタレントを起用したタイアップ広告やインフルエンサーを起用するなどが有益になりますが、その場合には、単純に配信するためにかかる費用だけではない費用が別途必要となります。
自社で「バズる」であろうというハッシュタグチャレンジの広告を作成することも、タイアップ広告を作成することにしても、かなり内容を吟味する必要がある広告と言えます。
このハッシュタグチャレンジは起動面広告、インフィード広告、発見ページ、チャレンジページと様々な個所に配信が可能です。
ハッシュタグチャレンジには、
・スタンダードハッシュタグチャレンジ:定番のハッシュタグチャレンジ
・ハッシュタグチャレンジプラス:ブランドコミュニケーションが加わったもの
※ブランドコミュニケーションとは自社のブランドの価値を世間(消費者)に伝えること
・バトルハッシュタグチャレンジ:2つのハッシュタグを競わせるタイプ
と4種類の中から選ぶことができ、料金はそれぞれ変わってきます。
高額なものになると数百万からの費用になってくるので、ベーシックハッシュタグチャレンジのような比較的安価なものから試してみることをお勧めします。
・通常の広告と比べて疎ましがられることが少ない。
・ユーザーが取り入れやすく面白いチャレンジを提供できれば「バズる」可能性が高くなる。【デメリット】
費用が高額になるハッシュタグチャレンジもあるので吟味が必要。
インフィード広告
インフィード広告はおすすめページに配信されるもので、8投稿に1回のペースで広告が配信されます。
またおすすめのページに配信されるので、ユーザーに広告として意識させず、ユーザーの興味に合わせた広告を配信することができます。
またTikTokで一番滞在時間が長いのがおすすめのページなので、視聴してもらえる機会が増えます。
ただインフィード広告はハッシュタグが利用できないことや、日本のみの配信となるので世界に向けて発信したい場合には不向きとなります。
・ユーザーに広告として意識させず、ユーザーの興味に合わせた広告を配信可能。
・TikTokで一番滞在時間が長いおすすめのページに掲載されるので視聴される機会が増ええる。【デメリット】
・ハッシュタグが利用できない。
・配信が日本国内に限定される。
運用型広告
運用型広告はユーザーの一般的な投稿に紛れる形で配信されるタイプのTikTok広告です。
ターゲティングが詳細に設定できる上、世界中に発信できるので、海外展開を検討している企業向けになります。
・ターゲティングが詳細に設定できる。
・世界に発信できる。
TikTok広告の始め方
TikTok広告の掲載までには以下の10ステップがあります。
- 広告アカウント開設
- 検証作業
- 詳細情報入力
- 支払い情報の入力
- 広告の目的を選択
- ターゲットの設定
- 予算とスケジュール
- 広告フォーマットの選択
- クリエイティブの作成、申請
- 承認
次から詳しくご紹介します。
広告アカウント開設
まずはTikTok広告を出稿するためにアカウントの作成が必要となります。
TikTok for Business から入って広告アカウントを作成します。
検証作業
メールアドレスやパスワードを入力して「検証コード」をクリックすると、登録したメールアドレスに検証コードが送られてくるので、画面に検証コードを入力して確認が取れると検証作業は終了となります。
これで登録内容と本人確認が完了です。
詳細情報入力
次に詳細を入力していきます。入力する内容は下記の通りとなります。
・電話番号
・アカウント名
・業界
・アカウントの通貨
・タイムゾーン
支払い情報の入力
次に支払い情報の入力に移ります。
支払い情報はクレジットとなりますので、クレジットカードの情報を登録して画面にある「次のステップ」をクリックします。
広告の目的を選択
今までが広告に出稿するための基本的な情報の登録でしたが、ここからはTikTok広告に出稿する商品のための登録になっていくので、広告を出すための計画に沿って登録していくことになります。
ブランドやコンバージョンを登録し、広告の目的を選択してキャンペーンを作成します。
キャンペーンとは広告を配信するための必要な項目を登録して管理をすることを言います。
この時にTikTok広告を出稿する商品やサービスにあったものを選択していきます。
画像挿入 広告の目的
ターゲットの設定
ターゲティングの登録を行っていきますが、選択できる項目は多岐にわたりますので、かなり詳細にターゲティングが可能となっています。
ただ、あまり狭いターゲティングを設定すると、有益な広告の配信の機会を逃す可能性があるので注意が必要です。
・年齢
・地域
・言語
・趣味
・デバイス(iOS/Android などの閲覧環境のこと)
・通信環境(Wifi、4Gなどユーザーが何で通信ができZるようにしているか)
・バージョン(iOS8.0、Android9.0といったOSのバージョンのこと)
画像挿入 ターゲティングの設定
予算とスケジュール
広告の1日あたりの予算と、配信する広告時間帯の希望があれば登録をします。
時間の登録は、視聴してもらう可能性を高めるためには大切な項目となります。
学生がターゲットであれば、学校が終わって帰宅している時間や、朝に通学している時間帯といったようなスマートフォンを閲覧しやすい時間帯に合わせて配信するという工夫も大切です。
広告フォーマットの選択
広告のフォーマットは「動画」「カルーセル」「画像」の内から選ぶことができます。
クリエイティブの作成
広告素材はオリジナルで作成することもできますし、テンプレートを使用して作成も可能となっています。
テキストを入力して、誘導ボタン(「今すぐ登録」「新規登録」などのコンバージョンを促すためのボタン)を設定して誘導先のURLをリンク先として設定します。
作成後に確認をクリックして登録すると、キャンペーンの完成です。
この後に申請をして承認されると配信が可能となります。
クリエイティブ制作のコツ・注意点
TikTok広告は、画面が表示されてほんの数秒で続きが視聴したくなるような動画を作成することが重要な鍵となります。
TikTokを視聴したことがある人であれば、その独特な動画に驚くのではないでしょうか。
同じ動画を投稿することが主流のSNSの中でも、Youtubeの動画と比べて、TikTokは特にPOPな感じのものが多い印象です。
料理やペットを撮影したもの、またかなりクリエイティブな自身の製作物を投稿しているユーザーもいます。
とはいえ、どれも通常の動画と比べて、テキストも編集も独特な雰囲気です。
一見、プロの編集が入っているように思われるかもしれませんが、TikTokの機能を利用すれば簡単にPOPな動画が作成できるようになっています。
TikTokのユーザーであれば簡単に編集の作業ができるため、どのような構成で動画を作成するかということが重要であり、ユーモアとオリジナリティが求められていきます。
またこのような動画の構成が自社の商品と上手く親和性をもって作成できるのかということも大切です。
・縦の画面で再生されることを念頭におく
・BGM選びに注意をする
・TikTokの機能を利用して動画を作成する
冒頭で視聴が決まる
動画が全て視聴されるかどうかは冒頭の3秒ほどで決まってしまうので、いくら表示されても最終的に興味を持ってもらえなければ、広告としての目的が達成されず利点が無くなってしまいます。
このことからTikTok広告を成功させるためには冒頭のインパクトが重要になってきます。
しかしTikTokに投稿されている動画を見ていると、広告のインパクトをのぞむあまりにやりすぎとも思われるものがあります。
また画面の切り替えが多すぎて見ていると疲れる動画もあります。
外注で作成してもらう場合には専門的な範囲で作成してもらうことができますが、自社で作成する際には、あまりTikTokに投稿されている動画に流されないように作成することをお勧めします。
縦の画面で再生されることを念頭におく
縦の画面で再生
TikTok広告は、スマートフォンの画面で表示される縦型(9:16)になることを意識して作成することをお勧めします。
上記の2点の動画の画像のように、同じペットの動画であっても縦の動画と横の動画では画面の迫力にかなりの差があります。
例外としては広告の場合、一番右のゲームのTikTok広告のように画面を横型で表示をし、その下に誘導の表示を大きくして動画に重ならないようにすることも一つの方法です。
BGM選びに注意をする
TikTokにはセットされているBGMを使うことも、オリジナルの音楽や音楽を入れないことも可能です。
基本的にはテンポのいいBGMが好まれる場合も多いですし、「ノリ」がいいと長い視聴につながる可能性がでてきます。
若いユーザーが視聴するということを考えてもある程度、テンポの良さは意識しておいた方がいいかもしれません。
TikTokの機能を利用して動画を作成する
TikTokには編集の機能があり、かなり高機能な編集やテキストの挿入が簡単にできるようになっています。
また、動画の編集だけでなく、複数の画像を集めて動画を作成することができます。
例えば、人形を少しずつ動かして撮影しアニメーションを作成するようなことも可能です。
この機能を利用して自社で動画を作成し、投稿することも検討できます。
TikTok広告の運用方法
TikTok広告出稿が完了した後からの運用は、広告の効果を高める上でとても重要です。
駅貼りポスターなどでは一度出稿を決めると、期間内はターゲットの見直しで掲出場所などを変更したくても期限が終わるまで変更ができません。
しかし、TikTok広告を始めとするWEB広告は、当初のターゲット層の見直しで、変更したい時に変更することが可能になります。
そのため、広告の効果を得ていくためには細やかな運用が必要になってきます。
・リンクで誘導したサイトにも設定をする
・自社で運用するのか代理店で運用するのか
ABテストを実施する
ABテストとは複数の広告を作成し、どの広告がより効果が出るのかを試してみることです。
テストでは2~3パターンほどで試すのがお勧めです。
あまりパターンの数が多いと数値が分かれてしまうのでどれが本当に効果のある広告かどうかがわからなくなります。
パターンを作成する際には、ひとつくらいは少し挑戦的な広告を出稿してみるると、意外な結果が得られるかもしれません。
TikTok広告はユーザー層が若いため、トレンドの動きが早く進んでいく傾向があります。
一度テストで効果を確認できた広告でも、その都度分析を繰り返しながら見直しを図っていくことをお勧めします。
リンクで誘導したサイトにも設定をする
TikTok広告から誘導したホームページのリンク先のコンバージョンの計測も重要になってきます。
この計測のためにリンク先のページには「ピクセル」というものを設定する必要があります。
「ピクセル」は誘導する全てのページに設定をし、「ページビューイベント」「ポップアップイベント」「クリックイベント」のうちの一つを選びます。
自社で運用するのか代理店で運用するのか
実際に分析するための数値は、専門の代理店でなくても自社で取得することができます。
ただし、それなりに専門的な知識をもった担当者を育成する必要があり、もしそのような担当者が自社にいないようなら、まずは外部の業者にアドバイスをもらうことをお勧めします。
現在では、WEB広告に関する専門の代理店は多くありますので、自社のニーズとあった業者を選ぶことから始めます。
業者が決まったらアドバイスを受けつつ自社でも担当者を育成し、その後は自社で運用するか、そのまま外注をするかを決めてもいいかもしれません。
まとめ
Twitter、Instagram、Facebookと複数のSNSがあり、今でも新しいSNSが登場しています。
それぞれのSNSが特徴を持っており、ユーザーはそれぞれの特徴を活かしながら利用しています。
その中でもTikTokは利用する年齢層が明確に決まっていることや、投稿できる素材の雰囲気から独特なSNSと言えます。
SNSは年齢が上がるにつれて利用者が減っていますが、現在では宣伝の一つとしてSNSの発信力を強化する動きが高まり、企業で担当することになる人も多くなっています。
「SNSを活用してPR力をアップする」「今以上にSNSで宣伝活動をする」と方針が決まったのであれば、ぜひとも各SNSを自分で体験するところから始めてください。