「SNSマーケティングは効果があるって聞くけど、実際どうすればいいの?」
「自社の商品・サービスをSNSで効果的に宣伝したいけど、どこから手をつければいいか分からない…」
このように、SNSマーケティングを始めたい、あるいはすでに運用しているものの効果が出せていないと悩む企業も多いのではないでしょうか。
近年、SNSは企業にとって欠かせないマーケティングツールとなりました。しかし、SNSの種類は増え続けているうえに、それぞれのプラットフォームで効果的な戦略も異なります。効果的なSNSマーケティングには、それぞれのSNSに応じた戦略を実施することが重要です。
本記事では、SNSマーケティングを成功させるための3つのステップと、目的別に最適な最新SNSマーケティング戦略を、具体的な施策やツールも交えて解説します。自社のビジネスに合ったSNSマーケティング戦略を見つけ、成果を最大化しましょう。
【本記事を読んで分かること】
- SNSマーケティングの手順
- 目的別のSNSマーケティング戦略
- SNSプラットフォームごとの最新SNSマーケティング施策
- SNSマーケティングの注意
- SNSマーケティングにおけるToB・ToCの区分け
- SNSマーケティング戦略を成功させるための3つのステップ
- 最新SNSマーケティング戦略: 目的別、BtoB企業のための効果的な施策
- 各SNSプラットフォーム別の最新活用方法:2024年以降のトレンドと具体的な施策
- SNSマーケティングに関するよくある質問
- 自社運用する場合の注意点、ポイントは?外注パートナーとの付き合い方は?
- まとめ|目的別に最適なSNSマーケティング戦略で成果を最大化しよう!
SNSマーケティングにおけるToB・ToCの区分け
SNSマーケティングは、ターゲットによって大きく2つのタイプに分けられます。 「ToB(企業向け)」と「ToC(消費者向け)」です。
ToB、ToCそれぞれで、ニーズは大きく異なります。以下に具体例を挙げます。
区分け | ToB | ToC |
---|---|---|
ニーズの例 |
|
|
ToBマーケティングでは、企業の課題解決に役立つ情報やサービスを提供することが重要になります。一方、ToCマーケティングでは、ユーザーの趣味嗜好やニーズを理解し、エンゲージメントを高めるようなコンテンツを提供することが重要です。
SNSマーケティング戦略を成功させるための3つのステップ
SNSマーケティングを成功させるためには、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
- 目的を明確化する
- 適切なSNSプラットフォームを選択する
- ターゲットに響くコンテンツを作成する
それぞれのステップについて詳しく紹介します。
1. 目的を明確化する
まず、SNSマーケティングで何を達成したいのか、明確な目的を設定しましょう。目的が明確化されていれば、コンテンツ作成やマーケティングの効果測定がスムーズになります。
具体的な目的としては、以下のようなものが挙げられます。
- 認知度向上
自社やサービスの認知度を高め、潜在顧客を獲得したい - リード獲得
問い合わせや資料請求など、具体的なアクションにつなげたい - 売上増加
商品・サービスの販売促進を行い、売上を伸ばしたい - 顧客エンゲージメント強化
顧客とのコミュニケーションを深め、ロイヤルカスタマーを増やしたい - 採用活動促進
自社の魅力をアピールし、優秀な人材を獲得したい
目的は1つとは限りません。複数の目的を組み合わせ、総合的な戦略を立てることも可能です。
2. 適切なSNSプラットフォームを選択する
目的が定まったら、活用するプラットフォームを選びましょう。
SNSプラットフォームによって特徴やターゲット層が異なります。自社の目的やターゲット層に合ったプラットフォームを選択することが重要です。
以下は、代表的なSNSプラットフォームとその特徴です。
プラットフォーム | 特徴 | 主なターゲット層 |
---|---|---|
写真や動画を中心とした視覚的なコンテンツに強い。ファッション、美容、旅行など、ビジュアル重視の企業に最適。 | 10代~30代の女性。 特にファッションや美容に関心の高い層 | |
X(旧Twitter) | 短い文章での情報発信に最適。ニュースやトレンド情報、企業の最新情報などを発信するのに向いている。 | 20代~40代の男性。 特にニュースや情報収集に関心の高い層 |
幅広い年齢層に利用されている。イベント告知やコミュニティ形成など、顧客とのエンゲージメント強化に役立つ。 | 20代~50代の幅広い層。 特に家族や友人とのコミュニケーションを重視する層 | |
TikTok | 15秒~60秒の短い動画で情報発信するプラットフォーム。エンタメ性が高く、若年層へのリーチに効果的。 | 10代~20代。 特にエンタメや流行に敏感な層 |
YouTube | 動画コンテンツに特化したプラットフォーム。教育、エンタメ、音楽など、様々なジャンルの動画を配信できる。 | 幅広い年齢層。 特に動画視聴を好む層 |
上記以外にも、LinkedIn(ビジネス向けのSNS)、Pinterest(画像共有サイト)、LINE(コミュニケーションアプリ)など、様々なSNSプラットフォームが存在します。
自社の商品・サービス、ターゲット層、目的を考慮し、最適なプラットフォームを検討しましょう。
3. ターゲットに響くコンテンツを作成する
適切なプラットフォームを選択したら、次にターゲットに響くコンテンツを作成します。コンテンツの内容は、自社の目的やターゲット層、プラットフォームの特性などを考慮して、戦略的に作成する必要があります。
具体的には、以下の要素を意識してコンテンツを作成しましょう。
- ターゲットのニーズを把握する:
各プラットフォームで好まれるコンテンツ形式や表現方法に合わせる。例えば、Instagramでは写真や動画を効果的に活用し、Xでは短く簡潔な文章で情報を発信するなど、プラットフォームに合わせたコンテンツを作成する。
ターゲット層がどんな情報に関心を持っているのか、どんな悩みを抱えているのかを調査し、ニーズを満たすコンテンツを作成する。 - プラットフォームの特性に合わせたコンテンツを作る:
各プラットフォームで好まれるコンテンツ形式や表現方法に合わせる。例えば、Instagramでは写真や動画を効果的に活用し、Xでは短く簡潔な文章で情報を発信するなど、プラットフォームに合わせたコンテンツを作成する。 - エンゲージメントを高めるコンテンツを作る:
ユーザーの反応や行動を促すようなコンテンツを作成する。例えば、質問を投げかける、アンケートを実施する、キャンペーンを行うなど、ユーザーとのインタラクションを促す施策を取り入れる。 - 視覚的に魅力的なコンテンツを作る:
写真や動画、イラストなどを効果的に活用し、ユーザーの目を引くコンテンツを作成する。 - 最新トレンドを意識する:
常に最新のトレンドや話題を取り入れ、ユーザーの関心を惹きつけるコンテンツを作成する。
SNSマーケティングを成功させるには、ユーザーのニーズや関心に合わせたコンテンツを作成することが重要です。継続的に魅力的なコンテンツを発信できれば、フォロワーの増加やエンゲージメントの向上、ひいては売上増加につなげることが期待できます。
- 【コンテンツ作成では以下のポイントに注意】
- ターゲット層のニーズ(ToB・ToC、年齢、性別…)
- プラットフォームの特性、トレンド
- エンゲージメントを高めるための工夫
最新SNSマーケティング戦略: 目的別、BtoB企業のための効果的な施策
ここからは、BtoB企業におけるSNSマーケティングの目的別に、具体的な最新戦略を紹介していきます。近年のトレンドや傾向を踏まえ、決裁者やデジタルマーケティング責任者の関心を惹きつける実践的な内容を展開しましょう。
なお、ここではSNSマーケティングを活用する場合に多い、下記の3つの目的に沿った効果的な施策(戦略)を紹介します。
- 認知度向上
- リード獲得
- 売上増加
認知度向上のための戦略: ターゲットへのピンポイントアプローチと共感醸成
認知度向上のためのSNSマーケティング戦略としては、下記の方法があります。
- 認知度向上のためのSNSマーケティング戦略
- ハッシュタグ戦略
- インフルエンサーマーケティング
- キャンペーン・プレゼント企画
- ライブ配信
- 広告配信
いずれも適切に運用すれば、ターゲット層へ効果的にアプローチし、共感醸成につながります。また、それぞれの戦略は単独でなく複合的に実施することで、より効果的になります。それぞれの戦略を効率的に活用した事例を含めて見てみましょう。
ハッシュタグ戦略: 専門性の深堀りとトレンドへの対応
BtoB領域では、ニッチな専門用語や業界トレンドに合わせたハッシュタグ戦略が重要です。関連性の高いハッシュタグを適切に利用することで、ターゲットの検索にヒットしやすくなります。
例えば、「#マーケティングオートメーション」「#デジタルマーケティング戦略」「#AI導入」など、ターゲットとなる企業が興味を持つであろうキーワードを網羅したハッシュタグを使用しましょう。複合的にハッシュタグを使用する際、「#マーケティングオートメーション #中小企業向け」のように、特定の業界や企業規模を組み合わせることで、より精度の高いターゲティングが可能です。
さらに、業界イベントや最新技術に関するハッシュタグを活用することで、トレンドに敏感な企業との接点を増やせます。
インフルエンサーマーケティング: 専門家や業界リーダーとの連携
BtoB領域では、特定の分野で影響力を持つ専門家や業界リーダーとの連携が有効です。影響力の強い専門家やユーザーを“インフルエンサー”と呼び、彼らが商品・サービスをPRすることで、信頼性と専門性を高め、幅広い層への認知度向上を図れます。
最近では、マイクロインフルエンサーと呼ばれる、特定の分野で高い専門知識や影響力を持つ個人や企業が注目されています。興味・関心をすでに持っているフォロワーへ効率的に認知を広めることができます。
キャンペーン・プレゼント企画: 顧客エンゲージメントと共感形成
BtoB企業では、顧客とのエンゲージメントを高めるためのキャンペーンやプレゼント企画も有効です。ターゲット層のニーズを理解した企画を実施することで、顧客との繋がりを深め、認知度向上につなげることができます。
ライブ配信: リアルタイムでの情報発信と双方向コミュニケーション
ライブ配信は、リアルタイムでユーザーと交流できるため、臨場感あふれるコンテンツを配信し、注目を集めることができます。BtoB企業では、セミナーや製品紹介、最新技術解説などのコンテンツをライブ配信することで、顧客とのエンゲージメントを高め、認知度向上を図れます。
視聴している側にとっては、移動やアポイントを必要とせずに情報を入手できることや、質問を投げかけリアルタイムで回答を得られることなどがメリットです。
広告配信: ターゲット層へのピンポイントアプローチ
SNS広告は、ターゲット層にピンポイントにアプローチできるため、認知度向上に効果的です。企業規模、業界、役職、興味関心など、詳細なターゲティング設定が可能で、無駄な広告費を抑えながら、効果的に認知度を向上させることができます。
最近では、動画広告やインタラクティブ広告が注目されています。動画広告は、視覚的に訴求力が高く、ユーザーの記憶に残りやすいという特徴があります。インタラクティブ広告は、ユーザーの積極的な参加を促すことで、エンゲージメントを高めることができます。
リード獲得のための戦略: 潜在顧客との繋がりを深め、ビジネスチャンスを創出
BtoB企業にとって、リード獲得は売上拡大に直結する重要な要素です。SNSを活用することで、潜在顧客との繋がりを深め、具体的な商談につなげることが可能です。以下の戦略を通じて、質の高いリードを獲得し、ビジネスチャンスを拡大しましょう。
コンテンツマーケティング: 専門知識と価値提供による信頼獲得
ターゲット層にとって有益な情報や必要とする専門知識を提供するコンテンツマーケティングにより、潜在顧客との繋がりを深め信頼を得ることができます。コンテンツマーケティングの代表的なものは下記の通りです。
- ブログ記事
- ホワイトペーパー
- ウェビナー
- 動画
最近では顧客の属性や行動履歴に基づき、パーソナライズされたコンテンツを提供する例も増えています。パーソナライズされた情報は顧客エンゲージメントを高め、リード獲得に効果を表します。
BtoB領域では、潜在顧客に有益な情報や専門知識を提供することで、信頼関係を築き、リード獲得につなげることが重要です。ブログ記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、動画など、様々なコンテンツ形式を通じて、ターゲット層の課題解決に役立つ情報を発信しましょう。
ランディングページ: 誘導とコンバージョン率向上
ランディングページは、特定の目的で作成されたページにユーザーを誘導し、資料請求や問い合わせなどのアクションを促すために不可欠です。ターゲット層のニーズに合わせた訴求力のあるデザインとコピーライティングで、コンバージョン率向上を目指しましょう。
近年、ランディングページにおいては、モバイルファースト設計が重要視されてきました。スマートフォンで閲覧するユーザーが増えたため、スマートフォン画面に合わせて最適化させることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが期待できます。
CTA(行動喚起)の設置: 明確な行動指針と誘導
ユーザーが次にどうするべきかを明確にする行動喚起の言葉(CTA)は、ランディングページ、広告、コンテンツなど、様々な場所で効果を発揮します。「資料をダウンロードする」「無料トライアルを開始する」「お問い合わせはこちら」など、具体的な行動を促す言葉を選び、ユーザーの行動を誘導しましょう。
また、デザイン面において、視覚的な要素も重要です。ボタンのデザイン、カラー、配置を工夫すれば、クリック率の向上を期待できます。
リードマグネット: 価値提供によるリード獲得
リードマグネットは、資料請求やメールアドレス登録などの見返りとして、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供することで、リード獲得を促進する手法です。
電子書籍、テンプレート、チェックリスト、クーポンなど、ターゲットに合わせたコンテンツを提供しましょう。
また最近では、リードマグネットの1つとしてオンラインセミナーやウェビナーを開催する企業も見られます。潜在顧客のニーズを満たす情報を提供することで、顧客エンゲージメントの向上やリード獲得に繋がるでしょう。
チャットボット: 顧客対応の効率化とリード獲得
チャットボットは、ユーザーの質問に自動で回答することで、顧客対応の効率化を図ります。 営業時間外の問い合わせ対応、よくある質問への回答、資料請求の受付など、様々な場面で活用できます。
AIチャットボットではより人間らしい会話が可能になってきました。ユーザーからのメッセージを理解して対応することで、顧客満足度を高めてくれます。
売上増加のための戦略: 顧客との信頼関係を構築し、購買行動を促進
売上増加のためには顧客との信頼関係を構築し、購買行動につながる戦略が必要です。ECサイトと連携し、シームレス化を図ることや、ライブコマースを通じて顧客の購買意欲を高めることなどが考えられます。
その他、効果的な戦略を実践し、売上の向上につなげましょう。
ライブコマース: リアルタイムでの商品紹介と購買促進
ライブコマースは、リアルタイムで商品・サービスを紹介し、購入できるため、顧客の購買意欲を高める効果的な手法です。商品の特徴やメリットを分かりやすく伝え、視聴者の質問にリアルタイムで回答することで、購買意欲を高めましょう。
クーポン・キャンペーン: 購買意欲を高めるインセンティブ
限定クーポンや割引キャンペーンを実施することで、顧客の購買意欲を高め、売上増加につなげることができます。
期間限定クーポン、新規顧客限定クーポン、商品購入特典クーポンなど、様々なクーポン戦略を展開しましょう。
近年、クーポンキャンペーンでは、パーソナライズされたクーポンが注目されています。顧客の属性や購買履歴に基づいて、最適なクーポンを発行することで、顧客満足度を高め、購買意欲を高めることができます。
顧客の声・レビューの活用: 信頼性の高い情報提供
商品・サービスに対する顧客の声やレビューを掲載することで、潜在顧客の購買意欲を高めることができます。信頼性の高い口コミは、顧客の購買判断に大きな影響を与えるため、積極的に活用しましょう。
従来は顧客の声として文章を掲載する方法が一般的でしたが、動画コンテンツの広がりとともに動画レビューやインフルエンサーレビューも活用されています。商品の使い方や機能を視覚的に伝えやすく、第三者目線となるインフルエンサーの評価は顧客からの信頼を獲得しやすいという利点があります。
各SNSプラットフォーム別の最新活用方法:2024年以降のトレンドと具体的な施策
ここからは、代表的なSNSプラットフォーム別の最新活用方法について、具体的な事例を交えながら解説していきます。2024年以降のトレンドや傾向を踏まえ、BtoB企業の決裁者やデジタルマーケティング責任者が興味を持つような、より詳細な情報と具体的な施策をご紹介します。
Instagramの最新活用方法と施策事例
Instagramで最近多くの企業が注力しているのは動画コンテンツです。特にストーリー機能やライブ配信、リール動画といった、Instagramの機能を活用した動画コンテンツに注力する企業も増えています。具体的には下記のようなコンテンツです。
- ストーリー機能:
24時間で消えるという特性を活かし、限定情報や裏側情報へのユーザーの興味・関心を引く - ライブ配信:
リアルタイムで相互コミュニケーションをとることで、ユーザーの親近感や信頼度を高める - リール動画:
短尺の動画を投稿し、商品の活用方法などをわかりやすく伝える
Amazon Web Service|リール動画を活用
引用:Amazon Web Service(Instagram)
Amazon Web Services公式アカウント では、AWSのサービスを分かりやすく紹介するリール動画を多数制作しています。音楽や効果音を効果的に活用し、ユーザーの視覚的な興味関心を惹きつけながら、AWSの機能やメリットを伝えています。
X(旧Twitter)の最新活用方法と施策事例
Xでは特定のテーマに焦点を当てたハッシュタグを利用してコミュニティを作成することが増えています。特定の興味・関心を持つユーザーへのピンポイントの広告表示ができるため、より効果的にマーケティング活動が可能です。
具体的には下記のような戦略がXでは見られます。
- トレンドのハッシュタグを利用
- ターゲット層への広告配信
- リアルタイムな顧客対応
- ライブ配信
株式会社モリサワ|ターゲットを目掛けたX広告
引用:株式会社モリサワ(X)
様々なフォントの企画開発・販売を行う株式会社モリサワは、フリーランスデザイナーの顧客獲得を目指してX運用に取り掛かりました。DMは日々の業務に追われて見逃されていると考え、X広告で「新フォントをインストールしよう」という実際のアクションを促すような広告を配信、従来の倍のペースでフォントのインストールと利用が進みました。
Facebookの最新活用方法と施策事例
Facebookの活用には下記のような方法が多く見られます。
- コミュニティ、グループ形成
- Facebook広告
コミュニティやグループ形成により、顧客との繋がりを強固にでき、顧客満足度の向上を期待できるでしょう。Facebookの利用者は経営者などの決裁者が多い傾向もあります。そのため、適切にターゲティングした広告を配信すればリード獲得に繋がりやすくなります。
九電グループ(九州電力、九州電力送配電)|Instagram以上のフォロワー獲得
引用:九電グループ Facebookページ
九電グループのFacebookはInstagram以上のフォロワーを獲得した珍しい例です。Instagaramでのフォロワーが3.5万人である一方、Facebookでは18万人ものフォロワーを獲得しました。
タイムラインではイベント情報をはじめ、九州地方の風景写真なども掲載しており、いいねやコメントなども多く寄せられています。ターゲット層へのファン化を成功している例と言えます。
TikTokの最新活用方法と施策事例
TikTokはエンタメ性が強いという特性を活かし、認知度向上に強いプラットフォームです。具体的なコンテンツは下記の通りです。
- トレンドチャレンジ
- ライブ配信
TikTokを活用する場合にはTikTokで流行している「トレンドチャレンジ」などに参加しユーザーへの認知度向上を図りましょう。認知されたうえで商品レビュー動画やライブ配信など訴求力の高いコンテンツ配信をすることで、効果的なアプローチが可能です。
大京警備保障|エンタメ性の高い動画
引用:大京警備保障(Tik Tok)
大京警備保障ではエンタメ性の高いユニークな動画を配信しています。認知度向上のほか、社長自らが出演することで企業イメージが伝わるといったメリットもあります。
現段階でTikTokを活用しているBtoB企業は他のプラットフォームに比較してやや少ないため、ユーザーの目に止まりやすいことも魅力の1つです。
YouTubeの最新活用方法と施策事例
幅広いユーザーをもつYouTubeでは下記のような方法が活用されています。
- レビュー動画、ハウツー動画のコンテンツ配信
- ライブ配信
- YouTube広告
サイボウズ株式会社|リード~既存顧客へ向けたコンテンツ
引用:サイボウズ Office チャンネル
サイボウズ株式会社では、サイボウズOfficeチャンネルを開設し、サイボウズOfficeの使い方を動画で紹介しています。初期設定や個別機能の使い方、カスタマイズも紹介しているため、既存顧客にはもちろん、リード顧客についても導入後のイメージをつかみやすくなっています。
ターゲティングを明確にしたチャンネル設立となっており、BtoB企業のYouTube活用の成功事例の1つです。
SNSマーケティングに関するよくある質問
SNSマーケティングに関するよくある質問をまとめました。
SNSマーケティングの費用はどれくらいかかるのか?
SNSマーケティングの費用は、目的、プラットフォーム、規模、戦略によって大きく異なります。広告費、ツール費用、人件費など、様々な費用が発生します。
具体的な費用例は以下のとおりです。
費用項目 | 費用例 |
---|---|
広告費 | 1日あたり1,000円~10万円以上 |
ツール費用 | 月額0円~10万円以上 |
人件費 | 月額10万円~50万円以上 |
費用を抑えるためには、無料ツールを活用したり、自社で運用したり、広告費を効果的に使う方法を検討する必要があります。費用対効果を意識し、最適な予算配分を行いましょう。
効果測定はどのように行うのか?
SNSマーケティングの効果測定は、目的、指標によって様々な方法があります。代表的な指標は以下の通りです。
- リーチ数:コンテンツに接触したユーザー数
- インプレッション数:コンテンツが表示された回数
- エンゲージメント数:いいね、コメント、シェアなどの反応数
- ウェブサイトへのアクセス数:SNSからウェブサイトへの遷移数
- リード獲得数:資料請求や問い合わせなどの獲得数
- 売上額:SNSマーケティングによる売上額
これらの指標を分析することで、SNSマーケティングの成果を把握し、改善策を検討することができます。効果測定には、Google AnalyticsやFacebook Insightsなどの分析ツールを活用すると便利です。
運用をアウトソースするメリットとデメリットは?
SNSマーケティングの運用のアウトソーシング化も可能です。アウトソースするメリットとデメリットは以下の通りです。
SNSマーケティングをアウトソースする場合、すでに知識やノウハウを持った専門業者へ依頼するため、効果的な戦略立案や運用が期待できます。自社のリソースを削減できるため労力や時間を最小限に抑えることが可能です。今後、傾向の変化があっても常に最新情報をキャッチアップでき、トレンドに合わせたマーケティングを実施できるでしょう。
一方、自社の戦略が明確になっていたり、アピールポイントなど明確なアイデアがあっても、すべて反映されるとは限りません。また、自社で完結させることに比べると費用も高額になってしまいます。
自社の意図が的確に伝わるまではこまめなコミュニケーションが必要となるため、必ずしも労力と時間を削減できるとも限りません。
アウトソースするかどうかは、自社の状況や目的を考慮して判断する必要があります。自社で運用する時間や人員が不足している、専門知識やノウハウが不足しているなどの場合は、アウトソースを検討するのも良いでしょう。
アウトソースする際には、実績や信頼性の高い業者を選び、事前にしっかりと契約内容を確認することが重要です。
自社運用する場合の注意点、ポイントは?外注パートナーとの付き合い方は?
SNSマーケティングを自社で運用する場合、以下のポイントを押さえ、2024年以降のトレンドを意識した戦略を立てることが重要です。
- 目的・ターゲット層・プラットフォームを明確にする
- 定期的に情報を発信する
- ユーザーの満足度を向上させる
- PDCAサイクルを回す
それぞれのポイントについて詳しく見てみましょう。
目的・ターゲット層・プラットフォームを明確にする
SNSマーケティングの第1ステップである「目的を明確化」させることが重要です。目的を明確化させることでターゲット層がわかり、使用するSNSプラットフォームを適切に選択できます。
近年ではAIを活用したターゲティング分析が進化してきました。より精度の高い顧客セグメントが可能となったため、より的確にアプローチができるでしょう。
また、動画コンテンツやライブ配信もますます重要になっていきます。ターゲット層が利用するプラットフォームに合わせた動画配信の活用も進めていきましょう。
定期的に情報を発信する
SNSマーケティングでは、コンテンツ配信のスケジュールや内容の管理が重要です。具体的には下記のポイントをアウトソーシング先と共有して進めていきましょう。
- コンテンツカレンダー作成
- コンテンツ内容管理
- 最新トレンドの動向
SNSは日々、新たな情報が流れていくため定期的にコンテンツを配信していかなければなりません。あらかじめ配信のスケジュールを共有し、スケジュール通りに進められるよう制作を進めましょう。
また、同一内容に偏らないようコンテンツ内容を管理していくことも大切です。同じ内容ばかりではユーザーが飽きてしまい、フォローを外す、コンテンツを見ないといったことにつながりかねません。
また、動画コンテンツやハッシュタグなどトレンドに合わせたコンテンツを配信すると、ユーザーの関心をひきつけやすくなります。トレンドや社会的関心の強いコンテンツをチェックし、コンテンツに盛り込みましょう。
ユーザーの満足度を向上させる
ユーザーの満足度を向上させるために、ライブ配信やDM対応、オンラインコミュニティ形成といった、相互コミュニケーションを図りましょう。
SNSではユーザーが企業を気軽に、身近に感じてもらうことができます。この特性を活かし、ユーザーとのコミュニケーションを強固なものにしていきましょう。
DM対応はリソースが必要となりますが、ライブ配信であれば限定した時間でやりとりすることが可能です。ユーザーからの疑問点などをコメントで答えることで、同じ疑問を持つ他ユーザーにも伝わるため、DM対応などの個別対応と比較すると効率的なアプローチができるでしょう。
PDCAサイクルを回す
他マーケティングと同様に、SNSマーケティングにおいても、PDCAサイクルを回すことが必須です。
効果測定についてはKPIや目標達成状況といった定量的な指標と顧客へのアンケートやレビューといったコンテンツ内容の質への評価(定性的評価)の2方向からの評価が必要です。
- 定量的評価:Google Data Studio、Tableau など
- 定性的評価:SurveyMonkey、ReviewTrackers など
AI技術の進化により、近年ではデータ分析の精度が高まってきました。各プラットフォームの分析機能を活用して、より効果的なコンテンツ制作を目指しましょう。
上記のような効果測定のほかに、A/Bテストの実施も有効です。同様のコンテンツでも広告レイアウトを変更する、異なるコンテンツ内容を配信するなどして、より効果的なコンテンツや広告を比較検証する方法です。
こうした分析機能を活用し、コンテンツ内容や配信時間、ターゲティングなどを調整しましょう。
アウトソーシング(外注)する場合の注意点
アウトソーシングを進める際には、コミュニケーションを密にして、連携を図りましょう。コミュニケーションには定期的なミーティングを開催するほか、コミュニケーションツールを利用してタイムリーに連絡できる体制を作ることが有効です。
定期的なミーティングでは下記の内容を確認しておきましょう。
- 進捗状況の確認、進捗管理
- 効果測定
- コンテンツ内容の見直し
- 改善点、新たな提案、要望の確認
進捗状況の確認や管理には、双方の役割を明確化させておきましょう。それぞれのタスクを明確に分担しておけば、担当者が分かることで問い合わせなどがスムーズになります。コンテンツの進行がより効率的になるでしょう。
効果測定については自社運用した場合と同様に、定量的評価、定性的評価の両面から考察します。多くの場合、アウトソーシング先から分析結果が共有されますが、自社の商品開発や生産に関わって知りたい情報があれば、別途伝えておきましょう。
改善点や要望、提案などは、評価を双方が確認してから進めていきます。ここで評価が双方で共有されていなければ新たな要望や提案が「なぜ必要なのか(何を改善したいのか)」を理解できず、効率が悪くなってしまうためです。
外注パートナーとの良好な関係を築くことで、より効果的なSNSマーケティングを実現することができます。
まとめ|目的別に最適なSNSマーケティング戦略で成果を最大化しよう!
本記事では、SNSマーケティングを成功させるための3つのステップ、目的別に最適な最新SNSマーケティング戦略、各SNSプラットフォーム別の最新活用方法などを、2024年以降のトレンドや傾向を踏まえて具体的に解説しました。
ポイントは以下の通りです。
- ToB、ToCによって異なるニーズに合わせたコンテンツ提供が重要となる
- SNSマーケティングでははじめに目的を明確化させておく
- ターゲット層によって最適なSNSプラットフォームは異なる
- 発信する目的によってコンテンツ内容や戦略を合わせることが有効
- ライブ配信、コミュニティ形成、短尺動画などプラットフォームごとのトレンドを把握して運用するのが効果的
- 自社運用が難しい場合はアウトソーシング化も1つの手段
SNSマーケティングは、常に変化し続ける分野です。最新情報に常にアンテナを張り、柔軟な対応をすることで、より効果的な戦略を展開することができます。BtoB企業においても、SNSマーケティングは顧客とのエンゲージメントを深め、ビジネス成長を加速させる強力なツールです。本記事を参考に、目的別に最適なSNSマーケティング戦略を策定し、効果的に活用することで、認知度向上、リード獲得、売上増加など、様々な成果を実現することが期待できます。
もし、SNSマーケティングでお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。豊富な経験と実績に基づき、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。