逆SEOとは?逆SEOを受けた時の対処方法と解決策を紹介

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デジタル社会が進展する中、企業のWebマーケティングにおけるWebサイトの重要性は年々高まってきました。

しかし、競争が激化する中で、時には競合他社のサイトを不正な手段で攻撃する「逆SEO」が行われることもあります。

逆SEOは、自社サイトを守るために行う正当な手法もありますが、不正な手段を用いれば、大きなリスクを伴います。そのため、逆SEOを実践する際は、正攻法で行うことが重要です。

一方で、自社が意図せずに逆SEOの被害を受ける可能性もあります。そのような場合の対処法を知っておくことも必要でしょう。

本記事では、逆SEOの仕組みや具体的な手法、実施した際のリスク、そして被害を受けた際の対策方法について詳しく解説します。逆SEOに関する正しい知識を身につけ、健全なWebサイト運営を目指しましょう。

    【本記事を読んで分かること】

  • 逆SEOの定義・種類
  • 逆SEOの手法
  • 逆SEOのリスク
  • 逆SEOの被害を受けた場合の対策

逆SEO対策とは|SEO対策の1つ

逆SEO対策とは|SEO対策の1つ
逆SEO(リバースSEO)とは、SEO対策の逆で、特定のWebサイトやコンテンツの評価を意図的に下げる施策です。GoogleやYahooなどの検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある情報を上位に表示するよう設計されているため、サイトの評価を下げることで検索順位を下落させ、流入数を減らすことができます。

逆SEOは、主に2つの目的で行われます。

    【逆SEOの目的】

  • 誹謗中傷や風評被害から自社サイトを守るため
  • 競合他社の検索順位を合理的に下げ、自社サイトの相対的な順位を上げるため

逆SEOの目的①誹謗中傷・風評被害から自社サイトを守る逆SEO

逆SEOの目的①誹謗中傷・風評被害から自社サイトを守る逆SEO
インターネット上では、根拠のない悪評や誹謗中傷が拡散されやすい環境にあります。特に、自社名や商品名などのブランドキーワードで検索した際に、否定的な情報が上位に表示されると、企業イメージの低下や売上減少につながる恐れがあります。

よくある誹謗中傷としては、他サイトで悪い評価が述べられることです。

口コミサイトや体験レビュー、Yahoo!知恵袋のQ&Aサイトなどでクレームが付くこともあります。 また最近は、SNSで一気に悪評が拡散するケースも増えています。

このような事態を防ぐために、逆SEOを活用することができます。問題のあるサイトやコンテンツの検索順位を下げたり、削除したりすることで、悪影響を最小限に抑えることが可能です。

逆SEOの目的②競合相手の検索順位を下げるための逆SEO

逆SEOの目的②競合相手の検索順位を下げるための逆SEO
自社が重要視するキーワードで、競合サイトが上位を独占している場合、自社サイトへの流入数が伸び悩む可能性があります。この状況を打開するために、上位の競合サイトに向けて逆SEOを用いることができます。

具体的には、上位表示されているコンテンツに狙いを定めて、同じキーワードをテーマにした自社サイトのコンテンツをSEO強化させる方法です。自社サイトのコンテンツをリライトしたり、新たにWebページを作成したりして、競合キーワードでの上位表示を目指します。

関連性の高い質の良いコンテンツを継続的に発信することで、検索エンジンからの評価を高めることができます。また、複数のサイトを運営し、それぞれのサイトから自社サイトへのリンクを張ることで、総合的なSEO効果を高めることも可能です。

競合サイトの検索順位を下げるためだけの逆SEOは、倫理的に問題があるだけでなく、法的リスクも伴います。正当な理由なく競合サイトを攻撃することは避けるべきでしょう。

逆SEOの手法

逆SEOの手法
逆SEOの手段には、正攻法の逆SEO不正行為的な逆SEOの2種類があります。

正攻法の逆SEO

正攻法の逆SEO
正攻法の逆SEOは、検索エンジンのガイドラインに沿った方法で行われます。具体的な手法は以下の通りです。

  1. 質の高いWebサイトを複数運営し、多くのコンテンツを上位表示させることで、相対的に競合サイトの検索順位を下げる。
  2. 競合サイトで上位表示されているコンテンツと同じテーマの質の高いコンテンツを自社サイトで作成し、SEOを強化して上位表示を目指す。
  3. ブログサイトや商品PRサイトなど、複数のサイトを立ち上げ、総合的に自社サイトのSEO効果を高める。

正攻法の逆SEOを成功させるためには、継続的なサイト管理とSEO施策が必要です。各キーワードの検索クエリを分析し、常に進化する検索エンジンのアルゴリズムに適応させていく努力が求められます。

なお、自社サイトを上位に表示させるためには、Googleガイドラインに基づき、ユーザーニーズにマッチした利用価値の高い情報発信に徹することが必要となります。
さらに、競合サイトが再び上位表示されないように、競合サイトの動きにも配慮していきましょう。

不正行為的な逆SEO(スパム行為)

不正行為的な逆SEO(スパム行為)
不正行為的な逆SEOは、検索エンジンのガイドラインに反する方法で行われます。以下のような手法が代表的です。

  • リンク系スパム
    品質の低いサイトから大量のリンクを競合サイトに張り付け、競合サイトの評価を下げる。
  • コピーコンテンツ
    競合サイトのコンテンツと酷似したコピーコンテンツを大量に作成し、関連サイトの評価を下げる。
  • ウイルス感染
    競合サイトにウイルスを感染させ、検索エンジンから低品質サイトと判断されるようにする。
  • DMCAの悪用
    デジタルミレニアム著作権法(DMCA)を悪用し、競合サイトのコンテンツを不当に削除させる。

不正な手法は、検索エンジンから発見されればペナルティを受ける可能性が高く、逆に自社サイトの評価を下げる危険性もあります。

リンク系スパム

リンク系スパム
リンク系スパムは、極めて品質の悪いサイト(捨てサイトなど)を立ち上げ、そこにターゲットとするWebサイトへのリンクを大量に貼りつける手法です。これにより、ターゲットサイトに質の低い被リンクが大量に発生し、検索エンジンからの評価を下げることが可能です。

リンク系スパムは、検索エンジンのアルゴリズムが被リンクの質を重視していることを悪用した手法です。一見、被リンクが増えることでSEO効果が高まるように思えますが、実際には低品質なサイトからの被リンクは逆効果となります。

近年ではGoogleが不自然なリンクを自動で無効化してくれるため、基本的に対策をする必要はありません。

コピーコンテンツ

コピーコンテンツ
コピーコンテンツを利用した逆SEOは、ターゲットとするWebサイトに掲載されているコンテンツと酷似した内容の記事を、捨てサイトなどに大量に作成・掲載する手法です。

検索エンジンは、コンテンツの独自性を重視する傾向があります。そのため、競合サイトのコンテンツを模倣したコピーコンテンツを大量に作成することで、オリジナルのコンテンツを持つ競合サイトの評価を相対的に下げることが可能です。

ただし、コピーコンテンツを作成する行為は著作権侵害に当たる可能性があるため、法的リスクを伴います。

ウイルス感染させる

ウイルス感染させる
ウイルスを用いた逆SEOは、競合サイトにウイルスを感染させることで、検索エンジンから低品質なサイトと判断させる手法です。

ウイルスに感染したWebサイトは、サイト訪問者のコンピュータにも不正なプログラムをインストールしてしまう危険性があります。そのため、検索エンジンはウイルス感染サイトを低品質と判断し、検索順位を大きく下げるペナルティを課します。

競合サイトにウイルスを感染させることで、意図的に検索順位を下げることが可能です。しかし、これは明らかな犯罪行為であり、絶対に避けるべき手法です。

DMCAを悪用する

DMCAを悪用する
DMCAの悪用は、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)というアメリカの法律を悪用した逆SEOの手法です。
DMCAは、著作権者が検索エンジンやプラットフォーム運営者に対し、侵害コンテンツの削除を要請できる権利を定めています。コピーコンテンツやコピーペーストによる情報の無断借用といった著作権侵害が発生した際、ユーザーがDMCA申請すれば検索結果から該当コンテンツを削除可能です。

この法律を悪用し、競合サイトのコンテンツを「著作権侵害である」と虚偽の申告を行うことで、検索結果からの削除を促す事例が見られます。

DMCAの悪用が発覚した場合、申告者側に法的責任が問われる可能性があります。DMCA申請が事実無根の場合は、こちらから裁判所へ訴えることができますが、一度なくしたコンテンツの評価は消失することになるでしょう。

自社サイトが突然検索順位を下げた場合、競合他社からの不正な逆SEOを受けている可能性を疑う必要があります。また、自社が意図せずに他サイトへ逆SEOを行っていないか、定期的なチェックが重要です。

逆SEOの具体的な手法

逆SEOの具体的な手法
逆SEO対策には様々な手法がありますが、基本的なアプローチは次の2種類に集約されます。

    【自社サイトのSEOを強化する】

  • ホワイトハットSEOで対抗する
  • 有効なSEO対策を実施する
    【ネガティブサイトに対して直接交渉を行う】

  • サイト管理者に編集・削除を申請する
  • Googleに削除申請する
  • 弁護士や警察に相談する

それぞれの手法について、詳しく見ていきましょう。

ホワイトハットSEOで対抗する

ホワイトハットSEOで対抗する
自社サイトのコンテンツ・テーマを集約したキーワードにおいて、自社サイトに対してネガティブな情報が掲載されたサイトが上位表示されることは絶対に阻止したいところです。

この迷惑な妨害行為に対する手段には、ホワイトハットSEOが有効です。

ホワイトハットSEOとは、検索エンジンのガイドラインに沿った正当な手法を指します。低品質なサイトからの大量リンク獲得などのブラックハットSEOとは対極に位置づけられます。ブラックハット的行為は、Googleの品質評価ガイドライン違反とみなされ、ペナルティのリスクがあるだけでなく、法的責任を問われる可能性もあります。

誹謗中傷や風評被害に対しては、問題のあるサイトに記事の訂正や削除を求めることも可能ですが、解決までに時間がかかることが多いでしょう。そこで、自社サイトの検索順位を自力で上げ、脅威となるサイトを下位に押しやる方法が効果的です。

効果的な対応策は次の2つです。

    【ホワイトハットSEOの手段】

  • 複数のサイトを作成する
  • 自社サイトに被リンクを張る
ホワイトハットSEOとは
検索エンジンのガイドラインに沿った正当なSEO手段

複数のサイトを作成する

ホワイトSEOの手段(複数のサイトを作成する)
検索エンジンから高評価されるには、サイト自体の情報の質を向上させることが第一です。ユーザーが求める情報を的確かつ広範に提供することが、検索順位アップの条件となります。

運営するWebサイトの数を増やすことも有効な手段です。スパム行為を行うサイトよりも上位に、できるだけ多くの自社サイトをランクインさせることで、問題のあるサイトの露出を抑えることができます。

優良コンテンツを増やすことで、全体のPV数やCV数が向上し、誹謗中傷の影響を上回る情報発信が可能になります。

優良なコンテンツが多くなればなるほど検索上位を独占し、トータルのPV数やCV数の向上に繋がる。

自社サイトに被リンクを貼る

自社サイトに被リンクを張る
被リンクは、SEO強化に欠かせない要素です。質の高いコンテンツを掲載する外部サイトから自社サイトへのリンクを被リンクと呼びます。良質な被リンクを多く獲得することで、検索順位の上昇が期待できます。

ただし、不自然で無意味な被リンクは、検索エンジンから低評価を受けるリスクがあるため注意が必要です。自発的なリンク(ナチュラルリンク)の獲得に注力しましょう。

    【被リンクを増やす5つの方法】

  • SNSを活用し、WebページにSNSボタンを設置する
  • メルマガを配信し、リンク付きのコンテンツで共感を高める
  • 有料広告を活用し、自社サイトへのリンクを含む広告を掲載する
  • サテライトサイトを利用し、自社サイトへのリンクを張る
  • 類似テーマのWebサイトと相互リンクを増やす

有効なSEO対策を実施する

有効なSEO対策を実施する
基本的なSEO強化のための手段を実施してみましょう。

    【基本的なSEO手段】

  • サイトマップを設置
    クローラビリティを向上させる
  • URLを正規化
    サイト評価の分散と重複コンテンツを回避する
  • SSL化
    サイトURLを「https://」で始まるようにする
  • ページ読み込み速度の向上
    ユーザーのページ離脱を防ぐ

SEO強化は、逆SEO対策だけでなく、Webサイト運営において重要な課題です。Webサイト運営のベストプラクティスを実践することが、最も効果的な逆SEO対策になると言えるでしょう。

サイト管理者に編集・削除を申請する

サイト管理者に編集・削除を申請する
根拠のない誹謗中傷やクレームによってサイト運営に支障をきたしている場合、「プロバイダ責任制限法」に基づき、問題のある記事や文章の削除・訂正を申請することができます。これは、SNSのコメントや口コミ・体験レビューなどを投稿した個人に対しても適用可能です。

参照:総務省|インターネット上の違法・有害情報に対する対応(プロバイダ責任制限法)

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 誹謗中傷を掲載しているサイト運営者に直接連絡を取り、コンテンツの編集を要求する。
  2. サイト運営者が応じない場合、プロバイダ(サイトのホスティングサービス提供者)に削除要請を行う

個人的な交渉では解決が難しいケースも多いため、総務省の違法・有害情報相談センターに相談し、具体的なアドバイスを求めることをおすすめします。

Googleに削除申請する

Googleに削除申請する
Googleでは、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づき、特定の法的理由によるコンテンツの削除を行っています。「プロバイダ責任制限法」に抵触するコンテンツについても、削除対象となる可能性があります。

参照:Google「Google 検索からウェブ検索結果を削除する

相手との交渉を避けたい人や、交渉が難航している場合は、Google経由での削除申請を検討してみましょう。

Googleに削除を申請する方法

悪質な逆SEOによるコンテンツの削除をGoogleに依頼するには、以下の手順で進めます。

  1. GoogleのLegalヘルプにある「問い合わせフォーム」にアクセスする
  2. 状況に応じた選択肢を選び、必要事項を記入して送信する

削除の是非は、最終的にGoogleの判断に委ねられます。Googleのポリシーに反するコンテンツである場合、削除が承認される可能性が高くなりますが、必ず削除されるとは限りません。
これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、逆SEOの活用を検討するのも一つの選択肢です。

弁護士や警察に相談する

弁護士や警察に相談する
逆SEOによる被害が深刻な場合や、削除申請の法的根拠が不十分な場合は、専門の弁護士に相談することをおすすめします。費用はかかりますが、損害賠償を含めた納得のいく解決が得られる可能性があります。

また、誹謗中傷行為が名誉毀損など犯罪に該当する場合は、警察に相談することも検討しましょう。被害の状況によっては対応してもらえない可能性もありますが、対抗手段の1つとして認識しておくことが重要です。

逆SEOを実施した際のリスク

逆SEOのリスク
逆SEOの手法を誤ると、大きなリスクを伴い、仕掛けた側がしっぺ返しを受ける可能性があります。ここでは、逆SEOを実施する際に考えられるリスクについてまとめます。

正当な手法による逆SEOはリスクなし

正当な逆SEOはリスクなし
自社のWebサイトのSEOを徹底し、正攻法で競合サイトの検索順位を下げる場合、リスクはほとんどありません。むしろ、健全なサイト運営につながるでしょう。

自力で検索順位を向上させることで、ユーザーのニーズに合った質の高い情報を提供できます。検索エンジンからの評価が上がれば、PV数も増加し、アクセスしたユーザーは求めている情報に出会えます。その結果、コンバージョン数や売上の増加も望めるでしょう。

ブラックハット的な逆SEOのリスク

ブラックハット的な逆SEOのリスク
一方、低品質なサイトから大量の被リンクを張ったり、競合サイトのコピーコンテンツを量産したりするようなブラックハットSEOは、Googleなどの検索エンジンのガイドラインに明らかに違反します。
このような手法を用いた場合、以下のようなリスクが考えられます。

    【考えられるリスク】

  • 逆SEOを仕掛けたサイトの評価が下がり、検索順位が低下する
  • 競合サイトの運営者から削除要請や、訂正記事の掲載と謝罪を求められる
  • 要求に応じない場合、法的手段に訴えられ、損害賠償や実刑を受ける可能性がある

スパム行為は、競合サイトの検索順位を下げるどころか、自社の活動範囲を狭め、利益を失うリスクがあります。絶対に避けるべき手法だと言えるでしょう。

意図しない逆SEOは自己管理の徹底を

サイト運営をしていると、意図せずにコピーコンテンツを掲載したり、相手に迷惑をかけるようなリンク飛ばしを行ったりすることがあります。このような「天然スパム行為」は、自己管理を徹底することで避けましょう。

検索エンジンのアルゴリズムは常に進化しており、これまで問題なかった手法が評価低下の要因になることもあります。例えば、昔はキーワードの羅列が検索順位アップに貢献していましたが、今では評価を下げる要因となっています。

今後もSEOの理論は変化していくと考えられるため、サイト運営においては常に注意が必要です。自社サイトが意図せずに逆SEOの加害者になっていないか、定期的にチェックすることをおすすめします。

OKだった手法が評価ダウンの要因となる場合もあります。
常に最新のガイドラインを確認し続けることが大切です。

逆SEOの被害を受けた際の対策方法

逆SEOの被害を受けた際の対策方法
逆SEOによる被害を受けていると判明した場合の対処法について確認しておきましょう。

自社が行う逆SEOは、正攻法で実践することが大切です。同様に、他者から受けた逆SEOにも正攻法で対応するのが望ましいでしょう。健全なWebサイト運営を行っていれば、大きな問題にはならないはずです。

しかし、相手がスパム的な手段で攻撃してくる場合は、専門的な対処法が必要になります。

被リンク元を定期的にチェックする

被リンク元を定期的にチェックする
被リンクは自社サイトやコンテンツの評価アップに働きますが、低品質なサイトからの被リンクはマイナス効果をもたらします。これは逆SEOの常套手段でもあるため、日頃から被リンク元のチェックが欠かせません。

被リンクをチェックする方法

Googleサーチコンソールを利用して、定期的に被リンクを確認するようにしましょう。

このツールはGoogleの無料機能で、「リンク」 > 「外部リンク」と進んでいくと、被リンク一覧が表示されます。ここから被リンク元のURLを確認し、リンク元サイトの品質をチェックすることができます。

低品質なリンクを見つけたら削除する

低品質なリンクを削除する
Googleサーチコンソールで確認した被リンクの中に、明らかに低品質なサイトからのリンクがあれば、以下の方法で削除するのが良いでしょう。

    【低品質な被リンクを削除する方法】

  • リンク元に問い合わせる
  • 被リンクを否認する

リンク元に問い合わせる

リンク元に問い合わせる
品質の劣るサイトから無理やり貼られた被リンクは、そのサイトに直接メールを送ってリンク解除を申し込むのが手っ取り早い方法です。

一度、しっかりとクレームを入れておけば、再び低品質なリンクを貼られる可能性も低くなります。まずは、問題の発生源を絶つことが得策です。

被リンクを否認する

被リンクを否認する
Googleサーチコンソールのヘルプサイトから、被リンクの否認申請を行うことができます。この方法はGoogle公式ツールなので、安心して利用できます。

手順は以下の通りです。

  1. サーチコンソール > リンクのページの「外部リンクをエクスポート」で、低品質なサイトを一覧にまとめる
  2. サーチコンソールの「リンクの否認」のページから、否認したいリンクの一覧を作成し、Googleヘルプサイトに送信する

これにより、問題のある被リンクが外れます。

高品質な被リンクが増えることでドメインパワーが高まり、逆SEOに対する抵抗力が増します。ただし、低品質な被リンクを全て発見するのは難しいかもしれません。

ペナルティーを受けていた場合、Googleに解除申請を出す

Googleに解除申請を出す
Googleは不自然なリンクのあるWebサイトに警告文を送信し、指示通りに解除するよう促します。この勧告に応じない場合、Googleからペナルティーを受ける可能性があります。

すでにペナルティーを受けている場合は、GoogleがNGとする不自然なリンクを外し、その旨を報告してペナルティ解除を申請する必要があります。ペナルティが解除されれば、再び検索順位を上げることが可能です。

高品質なコンテンツにする

高品質なコンテンツにする
逆SEOの常套手段であるサイト内のコンテンツのリライトを徹底し、誹謗中傷してくるサイトよりも上位表示されるよう努めましょう。

逆SEOの正攻法であるコンテンツを充実させていくことも有効です。キーワード検索の上位を獲得できるようなコンテンツSEOに注力しましょう。

コメント機能を停止する

コメント機能を停止する
SNSや口コミなどの単発の評価への対策は難しい面がありますが、自社サイト内にコメント機能がある場合は、不評やクレームの露出を避けることができます。Webサイトのコメント機能を停止するのも1つの方法です。

誹謗中傷のコメントやブラックハット的な逆SEO攻撃は、基本的に隠しテキストや隠しリンクの形で密かに行われています。その温床となるコメント欄を閉じてしまえば、少なくとも自社サイト内に不評やクレームが残ることはなくなります。

弁護士に相談する

弁護士に相談する
深刻な被害が生じている場合は、法律に訴えることも必要かもしれません。
削除申請から被害に応じた損害賠償まで、専門の弁護士に相談することが解決の近道になるでしょう。

まとめ|逆SEOには正当な方法で対処しよう

本記事では逆SEOの定義や手段、リスクを解説しました。

ポイントをまとめると以下の通りです。

  • 逆SEOには自社サイトを守る目的と他社サイトの検索順位を下げる目的がある
  • 逆SEOの手法には正当な手法とスパム行為である不正な手法がある
  • 正当な手段での逆SEOはSEO対策の基本と同様であり、リスクがない
  • スパム行為にあたる不正な逆SEOを行うとペナルティを受ける可能性がある

逆SEOを実践する際は、ホワイトハットSEOの手法に基づいた正攻法で行うことが重要です。自社サイトのコンテンツ品質を高め、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが、結果的に最も効果的な逆SEO対策になるでしょう。

また、自社が意図せずに逆SEOの被害を受ける可能性もあります。定期的に被リンクのチェックを行い、問題がある場合は速やかに対処することが求められます。

逆SEOに関する知識を深め、正しい手法で実践することで、健全なWebサイト運営が可能となります。

健全なサイト運営や逆SEOの手法には、適切な知識を持っていることが必須です。サイト運営でトラブルが起きないか心配、思ったように運営ができないなどお困りのことがあれば、弊社へ一度、ご相談ください。

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