Webマーケティングを目的にブログ運営されている方、SEO対策の一環として過去の掲載記事のリライトは万全でしょうか。
グーグルなどの検索エンジンは日々新たなアルゴリズムへと進化していますから、過去に良い評価をもらった記事の評価が低下することがあります。
そのため、SEOとしてのリライト方法も、それに応じて工夫する必要があるかもしれません。
この記事では、以下の4つのポイントについて詳しくお話していきます。
・リライトをどのタイミングでするのが効果的か
・リライトの手順・やり方について
・リライトを成功させるためのポイント・注意点について
リライトとは?
長年ブログサイトを運営している場合、過去に作成した記事が利用価値の低い内容になってしまっている可能性に注意してください。
例えば、お得な節税対策や各税優遇措置の説明をテーマにしたブログサイトを運営しているとしましょう。
税金に関しては、その時々の政策によって内容が変更されたり、新しい税法が実施されて古い税制が廃止されたりするなどして過去の記事が役に立たなくなるケースがあります。
消費税のように、数年ごとに税率が変更され、優遇措置も細かく設定されるといった場合、消費税3%や8%の時点で作成した節税ノウハウは部分的に利用価値を失うかもしれません。
検索エンジンはユーザーの求める情報を優先して紹介しますから、利用価値の低いブログ記事は上位ランキングされません。
サイト内に評価の低い記事が増えますと、それが原因でサイト全体の評価が下がることもあります。
そこで、記事のリライトが効果を発揮します。
先の例ですが、すでに過去のものとなった情報は、過去の情報であることを明記しておくと歴史的事実としての情報価値が維持されます。
いわゆる時事情報は発生した年月を明記して、過去の情報として残すことができます。
さらに、最新の情報を追記することで、ユーザーが求める情報を提供することもできます。
また、ノウハウや対策に関する記事は情報を刷新しながら、部分的に書き直すメンテナンスで情報価値を高めることができます。
このように、時事性が影響するテーマの記事は情報の刷新を確認しながら、定期的なリライトによって記事の鮮度が維持されます。
記事テーマはそのままに、情報の刷新や追加、書き換えによるメンテナンスで、ユーザーの検索クエリ(求める情報)に最適化した内容へと磨き上げられるでしょう。
ブログ運営にとって、精力的に新しい記事を作成し続けることは簡単ではありません。
ときにテーマ設定に行き詰まり、知らず知らずのうちに過去記事との重複を繰り返してしまう可能性もあります。
そこで、過去記事を適宜書き直すことで、新規記事の流入と同じ効果を得られるでしょう。
リライトはWebサイトの制作や運営にかかわる人にとって欠かせないスキルだと言えるかもしれません。
ブログ記事のリライトで得られるSEO効果
ブログ記事を定期的にリライトすることで、各記事の質の低下が抑制できます。
また、定期的に情報を刷新すれば、ユーザーの検索クエリにマッチしたブログ運営が可能です。
そして、検索エンジンの評価が高まるでしょう。
具体的に得られるSEO効果は次の3つになります。
・検索順位の変動
・コンバージョン効果
ユーザビリティの改善
ブログサイト運営の最優先課題は、やはりユーザーファーストの情報提供でしょう。
検索クエリに応じた記事へとリライトすれば、ブログサイト全体のユーザビリティの改善につながります。
Googleをはじめとする情報プラットフォームを動かす検索エンジンは、まさにユーザーファーストを目的とした検索機能が設定されています。
この点については、Googleガイドラインに詳しく説明があります。
ポイントを要約しますと、Googleの提案するユーザビリティとは、
としています。
そこでリライトをする際に、パソコン用とスマホ用に分けてのデザイン・レイアウト・表示方法を工夫したり、リンク切れをなくしたり、分かりやすい表現を心がけることができます。
他にも工夫の方法はいろいろとありますが、これらを念頭に過去のブログ記事の見直しを行うと良いでしょう。
検索順位の変動
質の高い記事へリライトすれば、結果として検索順位を高めることが可能です。
Google検索エンジンは、プラットフォーム上にあるすべてのWebページをクロール(巡回)して、情報ごとにインデックス化します。
こうして、ユーザーの検索への準備を整えています。
ちなみに、ブログ記事をGoogle検索エンジンに認識率を向上させるポイントは3つです。
この3つのポイントを踏まえてリライトすれば、検索エンジンがクロールしやすくなり、スムーズにインデックスへと登録され、検索ランキングの上昇に貢献します。
CV(コンバージョン)効果
ブログサイトに対するアクセス数が多いにもかかわらず、アフィリエイト報酬が思うように上がらないという人は少なくありません。
月間10万を超えるPV数なのに、商品購入件数が一桁を超えないと悩んでいる方は、リライトによって報酬アップの可能性があります。
PV数が多いということで、まず検索順位に問題はないでしょう。
閲覧者が多いのに行動喚起へと誘導できない場合は、やはり情報提供の方法がユーザーニーズと合っていないかもしれません。
こういったブログは、CV効果が低くなるものです。
*CVとは商品購入・会員登録・資料請求・お問い合わせといったコンテンツが目指す最終的な成果
閲覧者が記事を読んで、提供する商品・サービスに関心を示し、思わず広告バナーをクリックしてしまうというような誘導が不十分なのでしょう。
そこで、閲覧者へのアピール方法の問題点を突き止め、誘導率の高い文章へと書き直しすれば、資料請求や商品購入の件数がアップすることでしょう。
CV率の改善に関しては、ブログ記事の見直しを含めたリライトが効果的です。
競合サイトの記事を徹底的に分析し、具体的な改善点を見極めて、丁寧にリライトするようにおすすめします。
ディスプレイ広告のメリット・デメリット
ブログサイトの運営では、目的意識を持ったメンテナンスがWebマーケティングの成績アップに貢献します。
そこで、このリライトプランにおいては、適切にタイミングを計って実践されるのが好ましいでしょう。
まずは下記の表をご覧ください。
フェーズ | リライトタイミング | リライト方法 |
フェーズ1 (新規記事作成期間) | ブログ開始から半年程 | 新規記事を増やすことに集中 |
フェーズ2 (リライト開始時期) | 検索順位が安定する頃 | 50前後の記事を作成した頃に |
高順位の記事から適宜リライト | ||
フェーズ3 (リライト中心時期) | ブログサイトの充実期 | ブログ記事が充実後、全面的に |
リライトスケジュールを組む |
あくまでも目安であり、テーマやジャンルによってタイミングは変わります。
フェーズ1(新規記事作成期間)
ブログサイトの開始からしばらくは、基本的に新規記事の作成に専念する時期です。
ブログサイトの情報提供量が少ないと、ブログサイトに対するユーザー満足度が低くなります。
それでは閲覧者が集まらず、検索エンジンの評価もあがりません。
サイトの利用価値が高まるには、ある程度の記事ボリュームが必要です。
まずは記事作成に集中するのが好ましいでしょう。
また、掲載したコンテンツが検索エンジンに評価されるまでにタイムラグがありますし、初期段階は検索順位も安定しません。
そのような時期は、各Webページの評価ポイントが見出しにくく、メンテナンスのプランが判断できないかもしれません。
ただし、時事性のある情報では、情報内容が変更・更新されたり、廃止されたりすることがありますので、その際は速やかに最新情報を追加するなどのリライトが効果的です。
フェーズ2(リライト開始時期)
ジャンルやテーマにもよりますが、ブログサイトの記事ボリュームは、50~100記事が一つの目安になります。
この程度まで記事数が増えましたら、過去記事の見直しが必要になってきます。
まず情報内容が変わっていないかを確認し、変更があれば最新情報を掲載します。
なお、不要な情報を削除し、ユーザーに役立つ情報を的確に伝える内容へと書き直すことも重要です。
また、検索アルゴリズム(検索作業のための基準や作業方法など)が日々進歩しているので、適宜SEOを実践する必要もあります。
記事の構成や表示・表現を最適化するためにも書き直しが必要です。
フェーズ3(リライト中心時期)
長期にブログ運営を行うと、テーマに関する情報が網羅されてしまうものです。
すると新規記事作成のテンポが低下しますので、リライト中心の作業に移行するのが望ましいです。
ブログサイト運営のセオリーは日々更新すること。
それによって検索エンジンから評価を維持することが可能です。
逆に、更新期間が開けば開くほど検索順位に悪影響となります。
問題の解決方法として、定期的なメンテナンス作業は有効です。
しっかりスケジュールを組んで、ユーザーファーストの情報提供を目指したリライトを実践するようおすすめします。
コンテンツの成績次第でもリライトタイミングが違う
リライトのタイミングは各コンテンツの実績によっても違ってきます。
Webマーケティングやアフィリエイトの目的でブログ運営を行なっている人にとって、利益率の高いコンテンツをリライトにより育てることがメリットとなります。
そこで、次の3パターンでタイミングを図り、適宜スケジュール化してみてください。
・安定的に利益が発生する記事
・あまり利益に貢献していない記事
利益率やCV率の高い記事
・1~2カ月ごと
・検索順位が20位より低下
月間のPV数が3000オーバーのコンテンツや、CV件数が月に二桁をマークしているコンテンツにおいては、定期的にリライトをしていくべきでしょう。
ただし、無理やりな書き直しは逆効果になりがちです。
GoogleサジェストやGoogleアラート、Googleサーチコンソールや市販のヒートマップツールなどの分析ツールを利用して、具体的な根拠をもってリライトすることが重要です。
上位ランキングのコンテンツは大きな書き直しをしないように注意してください。
現状で高い評価を得ているのですから、基本コンセプトは変える必要がないでしょう。
せいぜい新情報の追記や弱点の補強、日付の更新ぐらいにしておきましょう。
安定的に利益が発生する記事
・検索順位が大きく下落したら
・競合サイトに抜かれたら
月間のCV件数は数件でも、安定的に利益が上がるコンテンツの場合、検索順位が安定している間は頻繁にメンテナンスする必要がないかもしれません。
新しい情報が出るタイミングで、情報更新を意識的に行うことでもOKかもしれません。
そこで、順位の大きな低下か、目安にしていた競合サイトに抜かれるといったタイミングでリライトしてみると良いでしょう。
あまり利益に貢献していない記事
・半年
・1年に一度
ブログ記事が100を超えるような円熟期になると、メンテナンス作業も時間がかかるようになります。
そこで利益をほとんど生まないコンテンツ(検索順位100位以上)は、基本的に様子見で保留しておいて、半年・1年のスパンでリライトすると良いでしょう。
ただし、明らかに情報がユーザーニーズに応じていないと判断した場合は、最低限として最新情報への刷新が必要です。
質の悪い記事を抱えたブログサイトは、得てして全体評価を下げてしまうので注意してください。
コンテンツの更新はメリハリをつけて
ブログサイトの評価を高めるために、上記で述べたリライトプランは欠かせません。
同時に各Webページの更新も丁寧に遂行していくことが望ましいでしょう。
ブログ内により多くの情報を網羅させると、それに比例してアクセス数が増加します。
たとえフェーズ3の局面に入ったブログサイトでも、やはり記事の更新をおろそかにすることはデメリットです。
ですが、個人でブログ運営している人は情報更新の時間が限られてきます。
育てたブログサイトの利用価値を下げないための作業だとは理解していても、なかなか実践できないこともあるでしょう。
そこで、適宜に『更新するページ・更新しないページ』を分別し、メリハリをつけて更新スケジュールを作っていきましょう。
具体的に、PV数・CV効率の良いページは1~2カ月に1回の更新で最新情報を提供します。
アクセスや業績の低い記事は半年ぐらいのスパンで、時間に余裕がある際に更新するのが良いかもしれません。
ブログ記事をリライトする手順
ブログのリライトの重要性とメリットに関しては既に述べた通りですが、実際のリライト手順についてもここで確認しておきましょう。
ブログ記事のリライトに関してはアプローチの仕方がさまざまあり、それぞれに手法が異なります。
ですが、抑えるべきポイントは共通していて、いかにユーザーファーストの形で情報提供がなされているかで成果が決まります。
リライトのポイント・手順
・リライトすべき記事の選定
・設定キーワードにおけるユーザーニーズのリサーチ
・競合調査(競合上位ページの傾向を分析)
・情報アップデートを意識した記事構成の見直し
・ユーザーファーストとSEOを意識したライティング ・リライトの効果を検証
リライトする記事の決定
リライトする記事は、次の3パターンで選ぶことができます。
・対策キーワードの検索順位が上位にある記事
・ブログ内の重複ページ統合
利益率・CV効果の高い記事を優先する
真っ先に手掛けておきたい記事としては、利益率・CV効果の高いものから優先的にリライトするのが良いでしょう。
対策キーワードの検索順位が上位にある記事から
対策キーワードの検索順位が上位(1~50位)にあるコンテンツを頻繁にリライトしていきます。
つまり、検索結果の第一ページ(10位以内)に最も近いものから適切にリライトして、上位ランキングを獲得、維持することが利益アップの近道です。
検索順位が良い記事は、複数の検索クエリで上位の検索順位を得ていることが多く、適切に書き直すことでPV数・CV効果が大きく底上げされる可能性があります。
あらかじめ作業時間を決めておき、優先順位に従ってスケジュールを作成するのもポイントです。
なお、時間的な余裕があれば、検索順位が100位を下回るWebページや、ほとんど利益を生まないWebページの中から候補を選んで、順次リライトすることも有効でしょう。
対策キーワードにおける検索順位をチェックする方法としては、『Googleサーチコンソール』が便利です。
検索パフォーマンス>平均掲載順位から、ブログサイト内の記事の検索順位が確認できます。
ブログ内の重複ページを統合する
ブログサイト内にテーマの似た情報が重複ページあると、検索エンジンはユーザーの利便性が低いと評価する傾向があります。
Googleエンジンにおいては、重複ページによってクロールリソース(サイト内循環作業)が無駄に浪費され、重要なコンテンツのクロールが不十分になり、インデックスに不備がでるリスクがあります。
そこで、テーマが同じページは、1つのURLにリライトすると評価アップにつながります。
なお、他の重複ページは削除しておきます。
リライトが大変な場合は、重複ページの中で最も評価の高いページを選んで、他のページに301リダイレクトすればOKです。
*301リダイレクトの手順はGoogle検索セントラルを要参照
301リダイレクトの手順(Google検索セントラル)
なお、重複ページの見分け方ですが、手っ取り早いのは記事の一部をコピペしてワード検索にかける方法です。
検索結果に自分のブログページが上位表示されれば、そのページは重複の可能性があります。
また、Googleサーチコンソールの検索アナリティクスでもチェックできます。
ユーザーニーズを把握
次に、検索クエリやキーワード検索におけるユーザーニーズをしっかり把握することが肝心です。
ユーザーはどんな情報が知りたくて、キーワード(文章も)を入力したのかを理解することです。
ちなみにGoogle検索エンジンは、ユーザーニーズへのベスト回答を追求して検索結果を提供しています。
検索クエリにおけるユーザーニーズを把握するために、まず検索窓に対象ワードを入力してみてください。
その時に表示されるサジェストワードがユーザーニーズを的確に表しています。
また、自分のブログサイトにアクセスしてきたユーザーの検索クエリも良い判断材料です。
個々のコンテンツが狙うターゲット層(ペルソナ)の求めている情報を確認することが可能です。
この確認作業には、Googleサーチコンソールによる分析が役に立ちます。
「検索パフォーマンス」の「クエリ」を選択すると検索クエリを調べられます。
なお、ブログ内の検索クエリの「クリック数」「表示回数」「CTR(クリック率)」「平均掲載順位」がチェックできますし、キーワードでのクリック数なども確認できます。
これらのデータを参考にして、ユーザーニーズの絞り込みをしてみましょう。
競合サイトの傾向を調査
ユーザーニーズがしっかり把握できましたら、それをもとに競合サイトのコンテンツを分析してみましょう。
対象となるコンテンツは対象ワードで検索した際に、1ページ目にランキングされる10記事です。
上位10の記事を見出し構成から、情報内容、表現にいたるまで徹底分析してリライトするのがコツです。
・タイトルの付け方
・見出し構成と情報の種類
・画像や図表の出来映え、記事の長さ
タイトルの付け方
まず、10記事のタイトルにはどのような共通点があるかを判断しましょう。
キーワードの使い方に共起語(キーワードとセットで使われるワード)をピックアップします。
またタイトルが問題提起になっているのか、結論も含まれているのか、表現にどんな特徴があるのかも確認しておきましょう。
見出し構成と情報の種類
次に見出し構成を確認します。
これはchromeの拡張機能『SEO META in 1 CLICK』などで、見出しだけを拾い上げると便利です。
見出し構成を分析することで、どういった情報をどのような形で提供しているのかが分かります。
また、扱っている情報の種類もチェックしておきます。
それぞれの説明方法やエビデンスの付け方、ユーザーに最後まで読んでもらうための工夫など、競合サイトの優れた点を拾い上げていきましょう。
画像や図表の出来映えや記事の長さ
スマホのページでは、文章よりも画像・動画・図表の使い方やレイアウトが非常に重要になります。
それは情報がスムーズに読み手に伝わるための工夫を最優先するからです。
たとえパソコン用のページだとしても、上記のポイントをおろそかにはできません。
上位ランキングの記事には、視覚的・聴覚的な情報提供も踏まえて、読み手が情報を得やすい工夫がなされていることでしょう。
同じ理由で、文字数の適正も抑えておきましょう。
設定したキーワードに対するブログページの文字数を把握しておくのは肝心です。
上記の3つのポイントを参考に、自分のブログ記事に足りない要素を明確にして、有効なメンテナンス計画を作ってみてください。
リライトの構成案を作成
競合調査が完了しましたら、いよいよリライトのプランを作りましょう。
まず、記事の構成案から手掛けると完成度が高まります。
SEO効果をアップさせるセオリーですので、設計図から始めてみてください。
ユーザーの気を引くための一歩として、タイトルを見直してみると良いかもしれません。
検索クエリにマッチしたタイトル、内容を的確に表現するタイトル、何よりもユーザーに興味をもってもらえるタイトルを付けましょう。
また、情報のアップデートを徹底します。
最新の情報を加えた記事内容に整え、古い情報はおまけ程度にするか削除するようにも心がけます。
記事を作成
記事作成は構成案に沿って行います。
情報提供はユーザーファーストを意識して、SEOテクニックも駆使してみましょう。
具体的な記事作成のポイントですが、チェック項目の形で挙げておきます。
ユーザーファーストのためのポイント
・誰にでも読みやすく、分かりやすい構成・文章になっているか
・視覚的にとっつきやすいページ構成になっているか
・CVへの自然な誘導ができているか
SEOテクニックにおけるコツ
・キーワードと主要な共起語の含有率が適切か
・重要情報がページ上部で過不足なく提供されているか
・見出し構造が論理的に組まれているか、言葉の選び方は適切か
・内部リンクの追加を記載しているか
ユーザーファーストに即した記事作成であると同時に、SEO効果も狙ったリライトは検索エンジンの評価アップにつながるでしょう。
とくに内部リンク(被リンク)はかなり重要視されています。
あくまで自然な形での相互リンクは、ブログ全体の評価をアップさせるメリットがあるので知っておいてください。
参考:被リンクとは?ペナルティを得ない、質の良い被リンクの集め方
日付の更新とクローラーへのリクエストを忘れずに
ブログ記事のリライトのしめくくりとして、検索結果上の日付更新をすることを忘れないようにしましょう。
公開日が新しくなることで、実はGoogleエンジンの評価が上がる可能性があります。
検索エンジンの評価において、『この記事は新しい』と認識されれば、ユーザーニーズに適しているとの判断が強まります。
そして、Googleサーチコンソールでクロールのリクエストを行ないましょう。
再クロールされることで、Googleエンジンにリライトの内容がインデックス化され、適切な評価を受けることができます。
日付更新とクローラーへのリクエストはSEO効果においてプラス要因ですので、必ず行うようにおすすめします。
リライトの効果を検証
リライトを行った後に、効果の検証も忘れずに行いましょう。
結果としてどの程度の効果があったかを検証することは、ブログ運営で大いにプラスになります。
検索順位アップを目的にするならば、リライトの数か月後に順位確認を行います。
またPV数・CV数のアップを狙ったのであれば、実際の数値の変化で確認していきましょう。
なお、その検証結果を記録し、表やグラフで見える化しておくと良いでしょう。
どういったリライトの仕方が効果的だったのか、なにが不十分だったのかなどをコメントしておくと、長期的なブログ運営のノウハウとなるはずです。
リライトを失敗しないための注意点
リライト効果を高めるために、ぜひ注意していただきたいことがあります。
次の5つの注意点は、ブログのメンテナンス作業でありがちなものばかりです。
・検索意図をくみ取った内容にする
・E-A-Tを意識する
・オリジナリティを高める
・URLを変更しない
・コピーコンテンツになっていないか確認する
検索意図を汲み取った内容にする
ブログサイトでの情報提供は、対策ワードの検索意図(検索クエリ)に沿った内容にするべきでしょう。
情報量が少ない場合、検索意図から外れる情報を追記してWebページのボリュームを満たそうとすることがあります。
こういった追記は、Googleのユーザーファーストの理念から外れてしまうリスクがあります。
提供情報の利便性が低いと判断され、検索順位が下がる可能性があります。
リライトの準備として調査したユーザーニーズに的を絞り、求められている情報だけを分かりやすく端的に伝える内容に仕上げてきましょう。
E-A-Tを意識する
検索エンジンの評価の基準については、よく『E-A-T』という言葉で表現されます。『E-A-T』とは次の単語のイニシャルを並べた言葉で、コンテンツ作成の指針となります。
・Authoritativeness:権威性
・Trustworthiness:信頼性
SEOではE-A-Tの達成度がポイントとなります。
リライトにおいても、まず対策ワードをしっかりと深堀して、専門性の高い内容に仕上げることが求められます。
しかも情報は権威あるところから収集すること、情報の信ぴょう性・信頼性の確かなコンテンツであることも重要です。
この3つの点をクリアすると、ユーザーニーズを満足させ得るブログサイトとの評価がなされます。
オリジナリティを高める
提供する情報内容は他の競合サイトと重複してしまうものですが、どのように情報を伝えるのかに関してはオリジナリティを優先するようにしましょう。
ブログサイトの独自性を発揮することで、競合サイトとの差別化が図れます。
対策としては、徹底して最新情報を提供すること。
他のブログでは得られない最新情報を提供することで、検索結果にプラス効果を与えることができます。
最新情報が記載されていることは、更新日の変更でユーザーにアピールすることができます。
また、対策ワードに関する情報を幅広く網羅することも差別化になります。
他のサイトでは得られない情報が記載されているブログサイトは、得てしてユーザーから必要とされるもの。
当然検索エンジンからも高い評価が得られます。
URLを変更しない
リライトしたWebページのURLはそのままにしましょう。
リライト前のページを非公開にして、新規記事として公開する人もいますが、それではリライト前のコンテンツが得ていた評価が引き継がれないので注意してください。
どうしても新規記事として公開したい場合は、元ページURLからリライトしたページのURLへ301リダイレクト設定すると良いでしょう。
コピーコンテンツになっていないか確認する
知的財産を守るという目的から、ネット上のコンテンツには著作権が適用されます。
つまり、他者が勝手に使用することは法律で禁じられているということです。
Googleなどの通信プラットフォームでも著作権保護のシステムが備えられていて、他者の文章をそのままコピペ(コピー&ペースト)で貼り付けたり、図表やグラフ、イラスト・写真などを無断使用したりするとぺナルティが課せられます。
公の機関が公表する情報は自由に転載できますが、それ以外の情報の無断使用は著作権侵害となります。
著作権を侵害しているコンテンツに関しては、検索エンジンがマイナス評価をしますので注意しましょう。
そこで、他のサイトからの引用文を記載する場合は、引用した部分を明確にして、かつ引用元も明記します。
図表や画像はフリー画像を選び、その引用元や画像URLを明記して使用すると良いでしょう。
上記の5つの注意点以外にも、すでに述べた通り、リライト内容が他のページと重複しないように気を付けること、リライト後の日付変更とクローラーへのリクエストを忘れないことを念頭に置いて作業を行ってください。
まとめ
ブログサイトは定期的なメンテナンスを施すことでSEO効果を高めることができます。
記事を公開した後のリライトによって、各コンテンツの鮮度が保たれ、ユーザーに利便性を高めるのは大事なことです。
日々進化する検索システムに応じたリライトを実践し、実りのあるブログ運営を行っていきましょう。