様々なSEO対策を行っている企業で、有名人を起用したSNSでの広告を見かけるようになりました。
その一方で、あまり広告費をかけずに効果的にファンとつながれるツールとして、飲食店やヘアサロンなどで積極的に取り入れているのがインスタグラムです。
ただ、マーケティングツールとして、あまり知られていません。
ここでは、あまり知られていない戦略的な活用方法についてご紹介します。
インスタグラムマーケティングとは?
インスタグラムは国内の月間ユーザー数は3500万人を超えました。国民の約4に1人が使用しています。
SNSの中でも、ビジュアルメディアとしての長所を生かしたマーケティングツールとして活用されています。
インスタグラムでできるマーケティング
SNSを活用したマーケティングでは、文字情報だけではなく、写真、イラスト、動画による視覚効果を取り入れた情報発信が特徴です。
FacebookやTwitterでも、認知力は高まりますが、ビジュアルに強く訴えるSNSは、インスタグラムが優位とされています。
インスタグラムで効果的にマーケティングを行うためには、次の方法があげられます。
・ビジュアルメディアとしての特長を活用する
・ハッシュタグにより認知度を高める
・インスタグラム広告の活用
・フォロワー数の多いインフルエンサーを起用する
などがあげられます。インスタグラムの特長を知ることで、マーケティングの戦略が練りやすくなります。
インスタグラムのユーザー層
インスタグラムは、圧倒的に若いユーザーに利用されています。
10~20歳では50%から60%のユーザーをしめます。ただ年代が上がるにつれてユーザー数は多くありません。60歳台では10%を切ります
(参考)総務省:平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
若いユーザーが1日に使用する時間が長いことも特徴的です。
10~20歳のモバイルでのインターネット使用時間は、平日で120分から140分ほどと、他の世代とくらべて1.5倍から2倍です。休日の場合、平日の倍で170分から240分を超えます。
睡眠時間をのぞくと、1日のうち約1/3を興味や関心のある情報をスマホで探している時間に費やしています。
今では、芸能人や著名な有名人も日々インスタグラムで投稿していて、若者の注目を集めています。興味や関心のある情報を検索する場合、主にフォロワー数が多く影響力のあるインエンエンサーが注目されるため、企業がタイアップして広告戦略をうちたいと思う裏付けといえます。
インスタグラムの特長
インスタグラムが選ばれる理由について、よく比較されるSNSと比べて見てみましょう。
インスタグラムはフォロワーの視覚にうったえかける写真と動画で関係性を強めます。
FacebookやTwitterは、幅広い人とのつながりをもって情報を発信します。
インスタグラムは写真や動画のクオリティが重視されるので、視覚にうったえかけやすい写真や動画を駆使しします。見栄えが良い、こだわった写真が投稿されています。
他のSNSとインスタグラムとの違い
他のSNSとの違いを知って、インスタグラムでできることを理解しておきましょう。
文字で訴えかけるのか、写真や動画を使って視覚的に訴えかけるのか、目的によって使い分けが必要です。インスタグラムは、フィードといってフォローしている人の投稿がタイムラインに表示されます。
ユーザーは、スマホのタップ操作で興味のある写真や動画を上下に素早く動かして、キレイで見やすい写真を目にとめて見ます。
認知力やブランド力のあるインフルエンサーの写真は「いいね!」や「コメント」がよく集められています。シェアの機能がないですが、拡散力はないですが、コアとなるファンとコミュニケーションを深めやすい効果があります。
最近では、投稿の数ではなく、フォローしている人が興味関心のある内容を投稿していることが表示されやすくなる傾向に変わっています。ですので、写真や動画の撮り方に工夫が必要です。
インスタグラムに適した商材
適した商材として、インスタグラムを利用しているユーザー層に関連して20~30歳が興味ある商材が選ばれます。
主に、ファッション、コスメ、インテリア、飲食、観光系などです。
写真が映えるように美味しさが伝わりやすい写真を撮ることを「インスタ映え」する写真と言われ、行ってみたいと思われるような投稿をしているユーザーに注目が集まりやすくなります。
認知度がたかまって、「いいね!」がふえるとフォロワーが増え、より強いファンがつきやすくなる仕組みです。ですので、若いユーザー層が興味関心のある商材が適しています。
インスタグラムでマーケティングするメリット
投稿内容に興味を持たれれば「いいね!」や「コメント」が集めやすいSNSですが、その特徴を活かしたマーケティングが注目されています。インスタグラムを活用することのメリットを確認しておきましょう。
拡散されやすい
不特定多数ではなく、興味関心を強くもっているコアなファンに閲覧され、「いいね」やコメントが入ることでターゲットとなるユーザーに口コミされやすくなります。
企業としては、たくさんのユーザーに認知されやすいように、影響力のあるインフルエンサーをを起用する場合があります、それによって、高い広告効果が期待できます。
新しく開発した商品を自社のインスタグラムのアカウントで配信するよりも、人気があって好感を持たれているインフルエンサーを起用することで、親しみや権威性のある拡散効果が得られます。売り込むことなく、自然と商品の良さや客観的な視点で発信してもらえる効果が期待できます。
インスタグラムは、年々ユーザーが増えているので、商品に興味関心が得られれば、企業のアカウントへ流入しやすくなります。
アカウントのプロフィールに記載されている自社のWEBページまで閲覧してもらえる相乗効果もあるので、結果的に拡散効果が期待できます。
視覚的に訴えかけやすい
写真や動画でユーザーの視覚に訴えかけることにポイントをおきます。
ブログやWEBページのような、文章で情報を発信する方法ではなく、写真や動画の撮り方を試行錯誤して、認知してもらえるメリットがあります。
ただ、短時間で判断されるため、クリエイティブな投稿内容でないと、一瞬で読み飛ばされてしまいます。
商品・サービスが検索されやすい
SNSの投稿でよく見かける「ハッシュタグ」(#)で検索されることが多いです。
検索してもらいたいキーワードの前に記号(#)を付けて投稿します。
知りたい情報を検索すると、関連する投稿がフィードに順番に表示され、投稿の中に書きこまれている「ハッシュタグ」(#)をタップして更に絞り込み検索をかけて、写真で気になる情報を選びます。
インスタグラムは、写真とこのハッシュタグを構成して投稿します。
ユーザーがよく検索するキーワードをハッシュタグに含ませることで、認知されてフォローされやすくなります。
キーワードをハッシュタグに含ませたものをテンプレートとして用意しておくことで、アプローチしたいユーザーが検索する際にフィードに表示されやすくなって認知されます。
投稿する都度、変えるのではなく、毎回同じキーワードを使用することを心がけましょう。
「ハッシュタグ」(#)は、インスタグラムを活用するために必要不可欠なものです。
フォロワー(ファン)と親和性が高まりやすい
SNSの特徴である”双方向のコミュニケーション”を行えるので、企業やブランドへの顧客ロイヤルティ(愛着度)を高めることができ、ファンを増やすことができます。
インスタグラムは、日々のちょっとした日常を気軽に投稿してシェアできる手軽さとクリエイティブな機能があります。
あまり宣伝目的の投稿は、ユーザーにあきられてしましますので、より愛着を持たれる内容が好まれます。
ライブ感覚で、動画配信できる機能も備わっていて、インスタグラムストーリーズなどを使うと、その場で撮影した写真や動画を1つのストーリーにつなげて短時間でさっと投稿できます。
文字入れスタンプ、動くGIF画像、BGMなどもつけて臨場感ある動画を即興で作成して、ユーザーの目にとまりやすい効果が得られます。
投稿内容は24時間で自動削除されるので、手軽さが人気で、インフルエンサーの間でよく活用されています。
フォロワーの情報を獲得して分析できる
インスタグラムでは、個人アカウントに追加して、プロアカウントが所有できます。
獲得したフォロワーの情報がどのような属性なのか、客観的に確認できます。
年齢、地域、インスタグラムに接続した時間帯などが確認できるので、どの投稿を閲覧して、クリックした数など、投稿後の効果をはかるインスタグラムインサイトという機能もあります。
無料で使用できるにもかかわらず、投稿からその後の、分析機能まで搭載されている便利なツールです。
インスタグラムマーケティングに向いている企業・向いていない企業
インスタグラムをマーケティングに活用する場合に、効果が得やすい企業と、そうでない企業があります
ターゲットユーザーが女性で10歳から20歳台
若いユーザー層をターゲットとしている企業が、より高い効果を得やすくなります。
ユーザーの6~7割が若いユーザーをしめていて、中でも6割が女性のユーザーです。
なので、高齢者向けで男性用の商品を扱う企業は、ターゲットとなるユーザー層のニーズからはずれてしまう可能性が高くなります。
アパレル、コスメ、飲食、観光などの業界
アパレル、コスメ、飲食、観光など、インスタグラムのユーザーが興味関心のあるテーマなので、その関連する商品やサービスを提供している企業は優位といえます。
特に、ファッションやコスメは、強いアンテナを立てて、日々新しい情報をもとめている女性のユーザーがいます。
飲食や観光なども、美しくて魅力的なフォトジェニックな絵に目をとめてくれる可能性があるので、関連した商品やサービスに興味関心を抱いてもらいやすくなります。
継続してユーザーとつながりを作る
ファンになってもらったフォロワーと継続してつながりを持つことができます。
そのため、一定の短期間だけキャンペーンや広告をうつやり方は、ユーザーとのつながりが築きにくい傾向があります。
キャンペーン終了後は、認知度が下がってしまいますので、つながりを保つためには、フォロワーが好む内容を把握したうえで継続的して情報発信することで認知されやすくなります。
投稿した内容はインスタグラムのフォロワーしか表示されないので、ファンになったユーザーとのつながりを継続的に維持したいと思っている企業が向いています。
ターゲットユーザーの年齢が高い
高い年齢層に向けた商品やサービスを扱っている企業は、効果が得にくい傾向です。
インスタグラムを利用しているユーザーもいますが、ユーザーの分布として50代から利用者が少なくなり、60代になると1割を切ります。
商品やサービスを周知してもらうためには、若い年代のユーザーをとおして、メッセージを伝える方法もあります。
例えば、お孫さんが、おじいちゃんやおばあちゃんへの日頃の感謝の気持ちをこめたプレゼントとして渡したいと思えるようなメッセージをそえることも、SNSを使った一つのキャンペーン効果が得られるかもしれません。
直接、対象のユーザーに向けたメッセージではなく、本来のユーザーに伝えたいと思えるような、魅力的なメッセージを展開することも一つの方法です。
法人向け商材(B to B)
インスタグラムは基本的にB to C向けの企業には親和性が高いですが、一方B to B向けの企業は消費者からの認知度が低いため、思ったような成果が得られない可能性があります。ただ、全く向いていないのかと言われればそうでもなく、B to B向けの企業であっても、インスタグラムを使ったマーケティングは可能です。
B to B向けの企業がインスタグラムで成功するための対策の一つとして、ただの商品紹介だけでなく、企業イベント・社内風景、社員などを投稿し、認知度やブランディングを高めることです。
また、インスタグラムでは教育系の動画やデモ動画もよく見られます。そのため、商品の使い方やデモ動画を配信することで利用者にとって非常に価値のあるコンテンツとなります。
インスタグラムで成果を出すための戦略
インスタグラムの特長やターゲットを知ったうえで、取るべき戦略についてご紹介します。
ユーザーと積極的に交流を深める
投稿した内容に「いいね!」や「コメント」をつけてくればフォロワーには、コメントを返すようにしましょう。
投稿内容のクオリティを高めることも大切ですが、ターゲットにしたいユーザーをフォローしてまめにコメントするなどして、フォロワーと少しずつコミュニケーションをとりましょう。
フォロワーと交流を深めることで、「いいね!」や「コメント」を返してくれるようになります。
3つのタイプの広告を活用する
インスタグラムのタイムラインは、通常フォロワーの投稿しか表示されませんが、広告を使うとターゲットにするユーザーに見てもらいやすくなります。
インスタグラムで推奨される仕様があるので、チェックしておきましょう。
広告のタイプは3つあります。
ユーザーに興味をもってもらうためには、広告の中に使用するコンテンツに一体感をもたせます。
もっとも効果をえやすいコンテンツが何か、順番を入れ替えると見てもらえるのか、など効果測定しながら対策をねっていきましょう。
検索されやすい写真を投稿する
ユーザーが検索する際に、おすすめの写真が並べて表示されます。
並ぶ写真の順番は、フォロワー数の多い順や、クオリティの高い写真が選ばれる仕組みになっています。フォロワーが増えてくると、アカウントに関連するワードで検索されやすくなります。
まだフォロワーが少ない場合は、写真のクオリティを高めておくことで、検索されやすくなります。インスタグラムのユーザーが写真にこだわって投稿される理由です。
検索されやすい写真は、インスタグラムでおススメの写真として判定されやすい写真を作成することです。
・対象を中心においた奥行きのある写真
・正方形の枠に被写体がおさまっている写真
・おさめたい被写体以外は入れないシンプルな写真 など
インスタグラムで判定される仕様は、定期的にアップデートされますが、ユーザーが写真を見て魅力を感じるような写真を撮影できるように心がけることが大切です。
ライブ配信でメッセージ性を高める
イベントやキャンペーンを企画する場合、現地に行けないユーザーがインスタグラムを通して、ライブ配信で参加することができます。
インスタグラムライブを活用することで、臨場感をもってイベントの生の様子を配信できます。
ライブ配信ならではの発信者側と参加者とのリアルなコミュニケーションもユーザーに体験させることができます。
一方的なコメントを受け取るやり方ではなく、イベント会場やお店の中の様子をダイレクトに伝えられます。
参加者からの要望に応えながら、商品やサービスを試している様子や、感想を伝えることもできるので、写真や動画ではなかなか伝えにくい内容を瞬時に共有することができます。
インスタグラマーとのタイアップ
フォロワー数が多いく影響力のあるインスタグラマーを起用することで、商品やサービスの認知度を高める効果が得られます。
インスタグラマーの中でも、1万人以上、10万人以上、100万人以上とフォロワーの数が多くなると知名度の高い芸能人や著名人が選定されます。そのジャンルの幅は多岐にわたります。
フォロワー数が多い、高い広告効果が得られますが、商品やサービスのターゲットとなる属性(性別、年齢、ターゲットの趣味趣向、地域など)を決めることも大切です。
100万人のフォロワー数のインフルエンサーを起用しても、属性が異なれば効果が半減してしまいます。
1万人のフォロワー数のインフルエンサーだとしても、属性がしっかりと当てはまっていて、企画がユニークであれば、フォロワー同士で口コミも期待できます。
インスタグラマーをキャスティングする場合は、ターゲット層を見定めた上で、企画に合致したインフルエンサーとタイアップするようにしましょう。
インスタグラムのKPI設定方法
KPI(Key Performance Indicator)という、SNSではよく使われる指標があります。顧客満足度やブランドの認知度などを具体的な数値目標におきかえて設定するものです。
インスタグラムで獲得する指標はそれほど多くないので、指標の意味を理解して計画的に運用しましょう。
フォロワー数
インスタグラムの運用効果を最適に保つためには、開設したアカウントで到達したい目標を設定することが大切です。
複数のユーザーとシェアできない制約があるため、フォロワーの数が、ユーザーへアプローチする最大数と見られます。インスタグラムは、他のSNSと比べてフォロワーの数が重要な指標の一つです。
キャンペーンを行う場合は、「アカウントをフォローすること」「#〇〇のハッシュタグを付けてご自身のアカウントで投稿してください」といった、具体的な指示を見かけることがあります。
1回の投稿で10個以上のハッシュタグを付けて投稿することが、インフルエンサーの中で目安となっています。
「いいね!」や「コメント」を獲得する
具体的な行動をおこしてくれるユーザーは、投稿内容に強い興味関心を示してくれているユーザーといえます。
このような、コアなファンからの「いいね!」や「コメント」を数多く集めることで、投稿に対しての注目度が高まって、他のフォロワーに対しても口コミされやすくなります。
自分のフォロワーがどのような投稿に対して、興味があるのかを数値で確認できる目安となります。
エンゲージメントでユーザーの関心度合いをはかる
SNSの中で重要な指標とされているものの中に、エンゲージメントがあります。
そもそもエンゲージメントとは、ユーザーが商品やサービスに対しての思い入れ、関係の深さを示す指標の一つです。
投稿に対して積極的に「いいね!」や「コメント」をしてくれることで、エンゲージメントが高まる要因になります。エンゲージメントの効果をパーセンテージとして表現するため、エンゲージメント率として計算できます。
エンゲージメント率は、次の数式で表現されます。
例えば、100人のフォロワーに対して投稿した場合、10回の「いいね!」が獲得できれば、1/10=10%のエンゲージメント率として計算できます。
「フォロワーを6か月以内に2倍に増やす」などの、目標達成までの期限と数値を目標設定することです。
計算式の分子と分母に使用される数値があるので、ご紹介します。
SNSでは、用途に応じて分母の数値を選択します。中長期的に統計がとれるまで、分母を変えずに数値をとることで正確な統計データが獲得できます。インスタグラムでは、フォロワーの数が重要視するため、フォロワーの数を使用することが一般的です。
ハッシュタグが出現する数を増やす
ユーザーは、写真と動画に関連するハッシュタグで検索する傾向があります。
その時に思いつく商品やサービスの名前が選ばれれば、関連するハッシュタグで検索した他のユーザーの目にとまりやすくなります。
つまり、インスタグラムで商品やサービスの名前を検索した件数が多くなれば、どのくらい認知度があがったのか、話題となっているかを集計して確認することができます。
目標値と比べてどのくらい出現するのか、検索して把握することが大切です。
質の高い投稿(フォトジェニックな写真、補足する的確なコメントをハッシュタグに含める等)を行いつつ、フォロワーを増やすことが大切です。
どちらかが欠けると継続的にフォロワーを維持することにつながらずに、エンゲージメントの評価にも影響が出ます。
KPIの数値設定が妥当かチェックする
目標とした数値に到達する場合と、そうでない場合、設定した数値が適切なのか確認することが大切です。
例えば、インスタグラムでアカウントを開設して、2週間で「いいね!」を5倍に増やして、「コメント」を3倍にする。などの無理な数値設定は、当初立てた計画を見直すことになる結果になりますし、モチベーションが維持できなくなってしまいます。
KPIを設定する目的として、数か月や1年単位の中期目標から情報を得て次の目標設定に活用する意味があります。継続してデータを獲得できない目標設定は、本来の目的が達成できなくなってしまいます。
設定した数値が過去の統計データと比較して、実現可能なものなのか。計画した対策が数値として効果が出ているのか。定期的に観察することが大切です。
インスタグラムアカウントの最適化方法
投稿に興味をもったユーザーがアカウントの印象を受ける場所は、プロフィールの情報です。
運営するにあたって、もっとも情報を掲載できる場所になるので、魅力を伝えられるような投稿を心がけましょう。
ビジネスアカウントへの切り替え
インスタグラムはApp StoreとGoogle Playからアプリをインストールすると、簡単に無料でアカウントが作成できます。
アカウントを登録する際に、ビジネスプロフィールに切り替えておきましょう。
切り替えておくことで、ユーザーの年齢・性別・地域などの細かい分析するツールを使用することができます。
無料で使用できる機能が多数搭載されているので、利用できるようにアカウントを設定します。
尚、Facebookページのアカウント登録は任意となっていますが、連携させることでマーケティングの幅を広げることにつながります。アカウントを登録していない場合は、あわせて行いましょう。
短くわかりやすいユーザーネーム
アカウントのプロフィールのページにユーザーネームを入力する項目があります、
ユーザーネームは短くわかりやすいものにしましょう。
ユーザーに伝わりやすい名前を考えることで、写真やコメントに自分のユーザーネームを「メンション」で通知してもらえます。
コメントをやり取りする場合も、相手がメンションをつけやすくなるとコミュニケーションがスムーズになります。
ちょっとした配慮ができることで、最適なアカウント作りに役立ちます。
長くてわかりにくいユーザーネームは、検索する際にみつけにくいので、避けたほうが良いです。
良い例:@instagrate 悪い例:@instagram_gratesocialnet
印象に残りやすいプロフィール写真
アカウントのプロフィールに表示されるアイコン画像、名前は、一目でわかりやすいロゴのタイプを選ぶようにしましょう。
ユーザーが投稿を見たときに、印象にのこりやすくなります。アカウントのコンセプトやイメージを示せる大事な情報です。
ユーザーが連想しやすいプロフィール画像を選ぶことで、ブランド力が高まります。
投稿した内容を目にとめてもらいやすくなって、「いいね!」や「コメント」をもらえる機会が増えます。
WEBサイトのURLを記入する
SNS以外に独自のWEBページが用意されている場合、唯一、URLリンクを記入できる場所です。
インスタグラムは、投稿の中にURLを記載してもハイパーリンクにならずに文字として表示されます。スマホでURLをタップしてもWEBページにリンクしません。
ユーザーは、投稿した内容に興味関心をいだくと、さらに詳しい情報が知りたいと思います。
プロフィールのページを見て、WEBページにおとずれるか考えるきっかけになります。
URLリンクにアクセスしてもらえる機会につながるので、プロフィールには必ずWEBサイトのURLを記入するようにしましょう。
また、アカウントの概要や理念、自己紹介の内容を詳しく書くと、ユーザーに親しみやすさと安心感を与えることでWEBページを見てもらいやすくなります。
位置情報(スポット)をつける
ファッション、カフェ、おすすめの観光地など、「インスタ映え」するフォトジェニックな写真を見ると、フォロワーは場所を知りたくなります。
インスタグラムの位置情報をつける機能を使うことで、拡散させたい場所の情報を投稿できます。
地域の町おこしで、観光客にハッシュタグと同時に位置情報をつけて投稿すると、抽選で地域限定のイベントに無料招待などの集客効果が見込める企画に活用できます。
インスタグラムを運用する際の注意点
インスタグラムをはじめる前に、見逃してはいけない運用の注意点を5つご紹介します。
長期的にアカウントを運営していくうえで大切なポイントです。
一貫性をもって投稿する
アカウントを開設する際に、方向性とターゲットを明確にすることが大切です。
マーケティングの用語としては、ペルソナと言います。これは、ターゲットとする対象者を誰に設定するかを意味しています。
例えば、都内に住んでいる25歳の会社員の女性に対して、今年流行りのファッションの情報を届ける。といったような、具体的な設定をします。
ターゲットとなるユーザーに対して、どのような投稿を、いつどのタイミングで投稿するのか。どのようなフォトジェニックな写真や動画を製作して、ブランドを認知してもらうために、「ハッシュタグ」(#)は何を付けるのか。より具体的に設定することで一貫性をもたせて投稿することができます。
ブランドコンセプトの設定
特に企業がアカウントを開設する場合は、ブランドコンセプトの設定が大切です。
一つの投稿で、商品やサービスに対して、どのようなイメージを抱いてほしいのか。あらかじめコンセプトを決めて、写真や動画を撮影して編集を行います。
そして、魅力を最大限引き出すためには、クオリティの高さが求められます。
コンセプトとは、投稿を見たユーザーの世界観を、どのように表現できるかが問われます。
そのためには、写真や動画のきめ細かな修正を重ねて、調整することがポイントです。
投稿の頻度と時間
投稿するタイミングを決めることは、認知度を高めるための重要な要素です。
気が向いたときに投稿しよう。というあいまいに決めるのではなく、投稿する時間をあらかじめ決めておきます。投稿する時間のポイントは、「ユーザーが見ている時間」を選ぶことです。
朝8時に通勤電車の中で見る場合、ランチの時間に見る場合、深夜に見る場合など。ターゲットによって、見る時間が異なります。
投稿する側の都合やタイミングではなく、どのようなユーザーがフォロワーになっているのか。見てくれているのかをしっかり把握した上で投稿時間を決めます。日々、投稿した内容がどのような反応なのか観察することで、最適な投稿時間がわかります。
計画的に配信することを心がけましょう。
写真と動画の投稿方法
よく「インスタ映え」する絵と言われる写真は、ひと目では気づかない箇所まで繊細に修正がほどこされています。修正方法は多岐にわたりますが、その一例をご紹介します。
投稿の量ではなく質を高める
TwitterやFacebookはフォローしているユーザー以外にも投稿した内容が表示されるため、量が重要となります。ただ、インスタグラムはフォロワーのみ投稿が表示されるので、目にとまるような質の高いコンテンツが重要です。
また、インスタグラムは、Twitterのリツイートや、Facebookのシェアのような機能がないので、拡散される現象が発生しません。そのため、はじめからフォロワーにしっかり見てもらえるクオリティを維持することがポイントになります。
インスタグラムにおけるSEO対策の実際の方法については、以下を御覧ください。
まとめ
ここではインスタグラムをマーケティングに活用する場合の事前に確認しておきたい基礎知識についてご紹介しました。
SNSは、コミュニケーションをとる手段として年齢や性別問わず、全世界で利用されていて、ユーザーの動向を知る上でもかかせないものになっています。
様々な特徴をもった便利なツールがありますが、その中でもインスタグラムはユーザー数が年々増加傾向にある代表的なツールとして活用されています。
商品やサービスを展開するにあたって、現在取り入れているマーケティングの手法とどのように違っていて、活用が見込めるのか、改めて検討してみてはいかがでしょうか。
今までの一般的なメディアへの広告とは違った特長がありますので、効果的にマーケティングをすすめられるように準備を整えておきましょう。