検索地点によって、検索結果は異なります。それは、ローカルSEOが影響しているためです。
接客サービスや士業など、地域の影響を受けやすい業種を運営している場合、ローカルSEO対策が有効です。ローカルSEOの仕組みを理解し、対策をおこなっていきましょう。
当記事では、ローカルSEOの仕組みと対策のポイントを解説していきます。ローカルSEO対策をとる際の参考にしてみてください。
ローカルSEOとは?
ローカルSEOとは、「地域名+キーワード」などの地域の影響を受けやすいキーワードで検索されたときに、検索地点にいるユーザーの検索結果に表示されるようにWEBサイトを最適化することです。
飲食店や美容院などの地域の影響を受けやすい店舗がWEBサイトを運営する場合は、ローカルSEOが重要となってきます。それというのも、通常のキーワード検索では大手ポータルサイトが検索結果上位を占めており、上位に食い込むのが難しいからです。ローカル検索ならば上位表示されやすいので、ローカルSEOに注力することで高い効果を得られる可能性があります。
ローカル検索の要素
ローカル検索は、3つの要素にて順位が決まります。その3つの要素とは、「関連性」「距離」「知名度」です。これはGoogleでも明らかにされています。
参考:https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
ここでは、それら3つの要素について解説していきます。ローカルSEOの施策をする上で参考にしてみてください。
検索クエリとの関連性
ユーザーの検索と媒体の関連性が高いほど、検索順位に影響します。充実した情報が提供できるページであれば、よりユーザーに的確な情報を伝えられるので、検索結果に表示されやすくなるでしょう。
また、地域との関連性を持たせるために、WEBページには地域情報を入れておくようにしましょう。情報の正確さも重要です。住所や電話番号が変更された場合はすみやかにWEBサイト上の情報も変更しておきましょう。
検索地点と店舗の距離
検索キーワードで指定された場所から、各店舗の距離が近いほど、検索結果に表示されやすくなります。検索キーワードにて地域が指定されていない場合は、ユーザーの位置情報にもとづいて距離が計測されます。
知名度
どの程度その店舗が知られているかも検索結果に影響します。著名な施設や有名ブランド店などが上位表示されやすくなるのもこのためです。
また、Googleでの口コミ数とスコアも影響します。リンクや記事などのインターネット上の情報も知名度として計算されています。古くからある施設や店舗にはなかなか知名度では勝てないので、Googleでよい口コミを集められるようなサービスを提供するとよいでしょう。
ローカルSEO対策をしたほうがよい業種とその理由
ローカルSEO対策をしたほうがよい業種として、次の業種があげられます。
飲食店
教育施設(学校、塾、英会話スクールなど)
医療施設
士業(弁護士、税理士、行政書士など)
緊急対応が必要な業種(水回りのトラブル、鍵修理など)
その他、地域に密着する店舗
これらの業種は、地域に結びつきのある業種です。多くの場合、ユーザーがこれらのキーワードを検索する場合は、その場所を知りたい場合です。
これは2014年におこなわれたヴェニスアップデートが関係しています。ヴェニスアップデートとは、ユーザーの検索地点にもとづいた最適な情報を提供するためのGoogleアルゴリズムです。
上記の業種以外にも地域性の高いキーワードは影響を受けることがあります。
ローカル検索結果のタイプ
ローカル検索には「ローカルパック」と「ナレッジパネル」という2つの検索タイプがあります。それらについて解説していきます。
ローカルパック
ローカルパックとは、「地域+キーワード」で検索したときに、検索結果の上位に表示されるものです。特徴として、マップとともに表示され、上位3位までが表示されるという点があげられます。
検索結果の中でも目立つので、ユーザーの印象に残りやすいです。
ローカルパックは、検索地点との距離が最も影響されます。そのため、ローカルSEO対策は難しいですが、情報を正確に掲載していることが大切です。
ナレッジパネル
ナレッジパネルは店舗名を検索したときに、検索結果の右側に表示されるものです。店舗の写真とともに、口コミや住所など、詳しい情報も表示されます。
ローカルSEO内部対策のポイント
最後に、ローカルSEO対策をするときの3つのポイントを解説していきます。ローカルSEOは距離など対策しにくい部分もありますが、対策できる部分もあるので、これらのポイントをおさえておきましょう。
Googleマイビジネスに登録する
ローカルSEOで特に重要なのが、Googleマイビジネスに登録することです。
Googleマイビジネスとは、Googleから無償で提供されているツールです。店舗情報を登録することで、Google検索やGoogleマップで情報を表示させることができます。
ローカルパックやナレッジパネルに表示される情報はGoogleマイビジネスに登録した情報をもとに表示されるので、ローカルSEOを施策する上で、Googleマイビジネスに登録することは必須といえるでしょう。
たまに、Google側で自動的に登録していることがあります。その際は「このビジネスのオーナーですか?と表示されているので、正しく登録し直すようにしましょう。
図)Googleマイビジネスに登録していない場合、上記のようにナレッジパネル下部に「このビジネスのオーナーですか?」と表示されている
ユーザーと適切なコミュニケーションをとる
口コミ数やスコアは、ローカルパックへの影響が大きいです。特に飲食業やホテルなどの接客サービスをおこなっている店舗は、よい口コミを増やせるように対策をとる必要があるでしょう。
口コミを増やすには、口コミをしてもらえるようにお願いする方法が効率的です。口コミ画面へのQRコードを提供するなど、ユーザーが口コミを投稿しやすい工夫をするようにしましょう。
また、口コミへの返信をおこなうようにしましょう。Googleマイビジネスでは、オーナーが投稿された口コミに返信できるようになっています。口コミに返信することで、ユーザーとの距離感を縮めることができ、第三者からの好感度も向上します。そうすることで、口コミが投稿しやすい雰囲気を演出できるので、さらに口コミを増やすことができるでしょう。
NAP表記の統一
名称・住所・電話番号の表記はすべての媒体で一致させるようにしましょう。これを「NAP」の統一といいます。
ちなみにNAPとは、「Name、Address、Phone」の頭文字をとった言葉です。
たとえば、「株式会社SEO対策」という会社があるとします。自社ホームページでは名称を「株式会社SEO対策」としているのに、他の媒体では「(株)SEO対策」と掲載しているなど、名称の表記が統一されていないと、NAPの統一ができているとはいえません。
このように表記ゆれがあると、それぞれの情報が同じ店舗であるとGoogleに判断されない恐れがあります。評価が分散し、検索順位が低下してしまう可能性があるのです。
NAPの統一をしっかりとおこなうようにしましょう。
まとめ
地域に根付く業種の場合、ローカルSEO対策をすることで、高い効果を発揮できます。しっかりと対策をすることで上位表示も難しくないので、ローカルSEO対策を怠らないようにしましょう。
まずはGoogleマイビジネスに登録することから始め、NAPの統一、口コミを増やすなどの対策も徐々にとっていくとよいです。