BINGのSEO対策は重要?今後の対策法を考察!

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※この記事は2020年9月11日に公開した記事をリライトした記事です。

「ググる」という言葉が当たり前のように使われるようになって、何年が経っているのでしょうか。いまだに検索エンジンは世界的な視点でもGoogleが圧倒的なシェアを占め、他を寄せ付けない勢いです。それでもユーザーの方はBingを一度は目にしたことがあるでしょう。このなんとなく目には入ってもあまり注目しなかったBingにWEB担当者にとって役に立つポイントが隠れているかもしれません。今回、このBingのSEO対策を解説します。

Bingとは?Bingの特徴

検索エンジンと言えば日本ではGoogleが圧倒的なシェアを占めており、次にYahoo!が続きます。同じ検索エンジンの中でもBingは利用者、知名度ともに決して高くはないのですが、SEO対策をするWEBマーケティングの担当者としては押さえておきたい重要なポイントはあります。今回はこのBingのもつ特徴とSEO対策について解説をしていきます。

Bingとは

Bingとは

そもそもBingとはどういう検索エンジンなのでしょうか。BingはMicrosoft社によって提供されている検索エンジンで2009年に「意思決定エンジン」という独自のコンセプトで他の検索エンジンと差別化をして発表されました。日本ではGoogle、Yahoo!と比べるとシェアはわずか3%程度と多くはありませんが、Windows10に組み込まれたブラウザで「Microsoft Edge」のデフォルトの検索エンジンとなっています。

つまり検索エンジンに特段これといったこだわりが無ければWindows10を利用する時にそのまま使ってしまうユーザーもいます。ある程度、年齢が高くなればWindowsに馴染みのある人が多く、2017年に行った検索エンジンのシェアでも55歳以上で約7%、65歳以上では約14%とシェアが高くなっています。高い年齢層にアプローチをしたい企業であれば、これは無視できる数字ではなく、SEO対策をしっかりとしておきたいところです。

意思決定エンジンとは

Google、Yahoo!で検索をすると同じような検索結果が表示されることが多いですが、これは両エンジンが同じ検索技術を使っているからです。しかしBingが掲げる意思決定エンジンでは、結果が違ってくることが多々あります。GoogleやYahoo!では単純に検索ワードに対してページを確認した結果を表示しているのですが、Bingではその時にユーザーが必要としていると思われるサイトを限定して表示しています。つまりサイトが現在の状況も判断した上で検索結果を表示するということです。

その他にGoogle、Yahoo!の検索エンジンはPC版でもモバイル版でも上位に広告が表示されるようになっています。ところがBingではPC版の検索結果には広告が上と下だけでなく、右側にも広告が表示されますが、モバイル版では広告は全く表示されません。この違いはユーザーにとっては重要で、外出先などで小さな画面で急いで閲覧する場合など広告ではなく、自身の閲覧したいページにすぐに辿りつく方が便利だと感じるはずです。

アメリカではBingユーザーは日本より多い

日本の検索エンジンユーザー割合

アメリカの検索エンジンユーザー割合

日本では3%程度ではあるもののアメリカでは倍の6%のユーザーがBingを利用しています。倍と言っても6%、SEO対策をするならもっと大きなシェアに力を注ぐ方がいいと考える担当者もいるはずです。しかし、アメリカのYahoo!ではBingの検索技術を利用しているため、両方のシェアを合わせると14%という数字になります。

こう考えると特にアメリカに向けて活動をするような企業にとっては、BingのSEO対策は無視できない数字ではないでしょうか。

動画の表示に特徴があります

Googleでは動画を検索すると別サイトの結果が表示されるが、Bingで表示される結果は自身で動画の再生が可能になっています。ユーザーにとっては敢えて別のサイトに移動することなく動画を見ることができます。また検索結果で表示された動画を再生すると、その下に関連の動画が表示されるので、続けて再生することができます。

検索結果_白日_King_Gnu

検索結果_白日_King_Gnu_動画

Microsoft Rewardsでポイントが貯まる

Microsoft_Rewards

ある日、ふと画面を見ると上のようなマークがあり、不思議に思ったことはないでしょうか。これはMicrosoft RewardsというMicrosoftのサービスで、アメリカでは以前から導入されていたが、Windows10が導入された頃に日本でも利用できるようになりました。登録をしてBingで検索やショッピングでポイントを貯めることができ、貯まったポイントでXboxなどが当選する抽選に応募ができたりします。日本では突然始まった感じではありますが、元々アメリカで運営されていたサービスです。

検索するだけでポイントが貯まることはありがたいことではありますが、抽選に応募をして当選した場合、市区町村と名前が公表されるという難点もあります。

BINGの需要はどれくらい?

先ほども解説しましたが、Bingは検索エンジンのシェアは決して大きくはありません。むしろ日本では少数、アメリカでもYahoo!のシェアと合わせて多少はまとまった数字とは言えBing自体のシェアは少数にとどまっています。やはりGoogleが圧倒的なシェアを持っているのが現状ではあります。この検索エンジンの図式が当たり前のようになっていますが、これはいつの頃から始まったことなのでしょうか。そもそもこの図式は変化しないのでしょうか。

Googleは最初から勝者だったのか

現在、圧倒的なシェアを占めるGoogleですが、2000年の時点で日本ではYahoo!が60%を越えるシェアを持っており、続いてgooの30%となり、この2つの検索エンジンですでに90%以上のシェアとなっていました。そしてGoogleは5%に満たないシェアでした。

Googleが登場した1997年はインターネットの急成長が始まった時代でした。そのころ主流となっていた既存の検索エンジンでは、検索したい内容を入れても、期待通りの結果を表示してくれる精度が高くありませんでした。例えばアダルトサイトなどが上位に表示されること狙って、多くのユーザーが利用するキーワード「スイーツ」を意味もなくサイトのテキストに入れ込んで検索上位に表示されるというようなこともありました。検索サイトの運営者もそのようなサイトのチェックをしていくもののサイトの数が増えていけば、チェック機能が追いつかなくなりました。このキーワードをあらゆる手法で入れ込んでいくことが、今では当然のようになったSEO対策の始まりです。

そこでGoogleは新しい検索結果のランク付けの法則を見つけ、実装することでよりユーザーの期待に近い検索結果を導くことができるようになりました。

2000年ぐらいにはユーザーも様々な検索エンジンを利用して、情報を集めることを趣味として「ネットサーフィン」と称して楽しんでいましたが、膨大なサイトの数が出回るようになってからは、そのような楽しみも薄れ、本当に自分の欲しい情報にダイレクトにたどりつきたいと考えるようになりました。そのユーザーの希望とGoogleがマッチし、急激に指示されるようになったと言われています。

Bingは少数派だけれど

日本、アメリカだけでなく世界的なシェアを見るとGoogleが圧倒的なシェアであることは変わらないものの2位はBingになります。この順位はPCのもので、スマートフォンでは少し変わってきます。スマートフォンでもGoogleの圧倒的なシェアは変わらないのですが、2位にはBaidu(百度伝)がきます。これは中国の大きなスマートフォンのシェアでデフォルトの検索エンジンが百度伝であることが大きく影響しているものと思われます。

windows11の発売でBingは変わるのか

2021年6月、windows11の発売が発表されました。windows10から6年を経ての発売となるwindows11では、現在のユーザーの変化に合わせた機能が多く取り入れられています。テレワークの需要で高まったリモートでの会議やセミナー向けのteamsをオフィスに統合することができ、アプリの配置を好みに変えられる機能や、アンドロイドのアプリが操作できるようになる、ゲームの利用者にとって嬉しい高画質化、データ読み込み時間の短縮化といったことが変更になっています。

Bingについて特段新しい機能が発表されている訳ではありませんが、windows11の利便性が高いと判断されればBingの検索エンジンをそのまま利用するユーザーの数にも影響していくかもしれません。

Bingはこれから先も少数派なのか

Googleがそうであったように時代は常に変化をしています。それに合わせてユーザーのニーズも状況に合わせて常に変化をしています。windows10から設定されているBingの現状は、「削除するにはどうしたらいいのか。」や「デフォルトの検索エンジンをBingからGoogleに変更するにはどうするのか。」といった質問が散見されるほどBingから変更したいと考えるユーザーの数は少なくありません。ただこのシェアに今後、変化がないとは限らず、それが遠い将来なのか、すぐ先に訪れるのかはわかりません。であれば、シェアが少ないからと油断せずSEO対策などをしっかりと検討しておくことは大切になってくるのではないでしょうか。

BingをSEO対策として意識しなければいけない理由

BingをSEO対策として意識する

現在、利用者が少数派のBingにSEO対策など必要なのだろうか、と疑問を持つWEBマーケティング担当者も多いはずです。それもそのはずWEBマーケティングの担当者はとても忙しい毎日を送っている人も少なからずいるはずです。ネット上のマーケティングを有効に活用し、収益に結び付けたい企業も多くなり競争も激しくなってきており、その対策に追われるのと同時に、新しいツールやシステム、常にサイトの質の向上を求めていけば、小さなシェアの運用にまで手が回らなくなってしまうのは仕方のない事なのかもしれません。

しかし、それでもある一定のシェアがある限り、SEO対策を進めておくことは無駄にはならないのではないでしょうか。

自社の特徴は何でしょうか

とはいえ、円滑に運用していくには優先順位は必要です。やはり大きなシェアをもつサイトからSEO対策を進めていきたくなるのも業務を考える上では当然のことです。ただ、最初の項で解説をしたように、ある特定の企業ではBingへのSEO対策が重要になってくる場合があります。

それは比較的年齢層が高いユーザーがターゲットである場合や、海外の活動も視野に入っている企業にとってはGoogleと同じく対策をたてることをお勧めします。同時にYahoo!に対するSEO対策もある程度網羅できるのであれば、アメリカなど海外展開を目指す企業としてはなおさらです。

日本の人口で考えると

Bingのシェアはわずか3%とお伝えしましたが、これは意外にも大きな数字となります。2021年6月、総務省の発表では日本の人口は約1億2547万人で、内15歳未満は1497万9千人となっております。15歳未満の数字から単純計算で4歳までの人口は約428万人となり、これを引いた数字が1億2119万人を5歳以上のインターネットをある程度自発的に使うようになる人口とします。その人口の3%ですから、363万人以上の人口となるわけです。3%と言えば、少なく感じますが、アクセス数の増加で伸び悩みがあるのであればとても大きな数字と言えます。せっかくなら対策をしておきたい人数ではないでしょうか。

大きなシェアのところでは競争が激しい

SEO対策をしているつもりでも中々、思った数字が出ないということは往々にしてあります。Googleなどシェアの大きいところであれば当然、閲覧するユーザーの数も多くなります。例えば先ほどの数字を使ってGoogleを計算すると、Googleは77%と大きなシェアですから、人口にすれば9331万6千人となります。これだけのユーザーに自社のサイトを訪問してほしいと思うのは当然のことですが、それは他社でも同じこと、当然、競争が激しくなります。競争が激しくなってくればやはり多くの予算を使ってテレビCMや各種媒体ヘの広告掲載などネット以外の方法を駆使した企業が強くなる傾向にあり、検索の上位に表示されるには相当な努力が必要となってきます。それならば競争がそれほど厳しくないBingでしっかりとしたSEO対策を立てれば、検索順位で上位に表示される可能性も出てくるというものです。次のSEO対策や運用の方針を決めていくにも、まずは閲覧してもらえる状態を作って行くことが必要になってきます。

例えば「スイーツ 銀座」で調べた結果

それでは検索結果がどれほど大きいのか比較をしてみましょう。

 

検索結果_スイーツ_銀座

Googleで「スイーツ 銀座」と検索をすると5110万件という検索結果が出てきますが、Bingでは1720万件の検索結果となります。これはキーワードを変えても同じで大きな数字の開きが出るものでは約10倍以上(ランチ 渋谷で検索:Bing→2110万件、Google→2億2700万件)の差が検索結果に現れました。Bingの利用者が少数とはいえ、Googleとこれだけ検索結果の件数が違ってくるのであれば、閲覧してもらえる確率という視点に立つと、どちらが効率的なSEO対策ができるのかという意味では甲乙つけがたくなってきます。

音楽検索の需要と比例する可能性がある

Bingの検索エンジンはAmazon Echoをはじめとするスマートスピーカーに使用されていることが多く、今後、この方面から需要が伸びる可能性もあります。ちなみにiPhoneなどではGoogleの検索エンジンがデフォルトとなっていて、設定から好みの検索エンジンに設定を変更できるようになっています。

先ほどのWindows11の場合と同じく、現状、「今後、Bingの需要が増えるかもしれない。」という予測の話にはなってしまいますが、今からきっちりとBingに対してもSEO対策を検討していても無駄はないと思われます。

BingのSEO対策

それではBingのSEO対策はどのようなものになるのでしょうか。色々と厄介な作業が入るのではと心配しているWEB担当者にまずお伝えしておきたいのは、それほど厄介ではなく、今までの知識と作業でおおよその対策が可能ということです。

GoogleのSEO対策をする

BingのSEO対策はGoogleの対策を行っていれば、それなりに上位に表示される要素は持っていることになります。ただ完全に一致しているかと言えばそうではなくBing独自のアルゴニズムがあるので、それに沿ったSEO対策も必要になってきます。それは検索をするとこの2つの検索エンジンで違う検索結果が表示されていることからもわかります。

基本的なユーザーのいる場所、関連性、記事の読み込みに必要な時間、良質なサイトであることなどはGoogleと似たような部分になります。合わせてBingは特に情報の鮮度が高いほど上位に表示される傾向があるので、まめな更新も心掛けておきたいです。

関連性自身のサイトだけでなく、関連するリンク先なども考慮されます。また同義語や省略形についても考慮して検索結果を表示します。
ユーザーの場所ユーザーのいる国、都市、ドキュメントの言語、サイトが格納されている場所、ページに訪問している他のユーザーの場所なども考慮されます。
読み込み時間ページの表示が遅いためにユーザーが離れてしまわないように、読み込み時間が短いものの方がより検索の上位に表示される可能性があります。
サイトの品質ページ自体の評価で決まります。これは不快な表現が無いか、コンテンツの完全性、著作権侵害がされていないかなどが考慮されるポイントになります。引用のデータソースがしっかりと表示されていることも大切なポイントになります。
ユーザーエンゲージメントユーザーにとって検索結果が有意義であったかを検証します。検索結果に対してクリックしてページに訪れたか、またすぐにそのページを離れてしまったかなどが考慮されます。
鮮度ページの情報が常に最新のものであるかという点がポイントになります。

BINGWEBマスターツールを使う

BINGWEBマスターツールを利用することも忘れてはいけません。BINGWEBマスターツールはMicrosoft社が無料で提供している分析ツールでGoogleのSearch Consoleと同様の働きをし、登録をしておくことでBingからの訪問もある程度、増加させることができます。

ツールに登録をしてサイトマップやURLの送信の機能を利用することで、Bingの検索エンジンにインデックスされ、よりサイトを上位に表示されること目指すことができます。

サイトのURLの送信をしておくとクローラーの巡回速度が速くなり、サイトの順位を上げられる可能性が出てきます。

またBINGWEBマスターツールはSearch Consoleのように検索パフォーマンスを確認することができ、今後、サイトの運営していく際の改善点がわかるようになるので、継続的なサイトの運営とSEO対策には欠かせません。

BINGWEBマスターツールの登録方法

それではBINGWEBマスターツールに登録してみましょう。

他の検索エンジンでも同じことが言えますが、このようなツールに登録する目的は検索順位を上げたいという目的の他に、自社のサイトのどのような部分が求められているのかを、数値を通して知ることもできます。BINGWEBマスターツールの登録はGoogleのSearch Consoleに登録したことがある人であれば同じようなものですし、簡単な作業で出来るのでこの機会に登録をしておくことをお勧めします。

サインインをします

まずはサイトから登録をします。

Bing Webmaster Tools

Bing_Webmaster_Tools

サインインには「Google」「Microsoft」「Facebook」から選んで登録をすることができます。サインインの画面は左下の「始める」をクリックすると立ち上がります。今回はGoogleでサインインをしましたが、特に追加の情報を依頼されることなく、登録が完了しました。登録をすると「プロファイル」の更新の状況が割合で出てきますので、プロフィールを登録しておくとサービスの情報が受けやすくなるそうですが、これは絶対的なものではないので、それぞれの判断で必要な部分を登録でいいかと思います。

サイトを登録します

Bing_Webマスターツールへようこそ

サインインの登録が完了するとサイトの登録の画面が開き、Google Search Consoleの情報をインポートするか、BINGWEBマスターツールに手動でサイトの登録をするかの確認画面が出てきます。

すでにGoogle Search Consoleで登録をしていれば、インポートで簡単にサイトの登録が完了となります。

URL送信の登録をする

URL送信登録画面

URLの登録は手作業で登録となります。画面左にある「URL送信」をクリックすると登録画面が出てきますので、そこに登録したいURLを入力して送信すれば完了となります。送信が正常に登録されたかどうかすぐに反映されますので、もし登録がうまくされていなければ再送信をします。

この作業をすることによって新たにサイトを作成、または既存のサイトを更新した時などに行い、Bingのクローラビリティを高めることができます。一か月で50回まで、1日では10回までと制限がありますが、所有者単位でなく、ドメイン単位での制限回数なので、複数のドメインを保有しているのであれば、そのサイト毎になります。

インデックスさせるためにはサイトを作成するごとに登録の作業が必要になり、忘れてしまったり、面倒だと感じたりする担当者は多いはずです。そこで更新されたサイトが自動的にインデックスするツールがSubmission APIです。このツールに登録をしておけば手動での手間は解消されます。Submission APIについてはまた後ほど説明をいたします。

 

サイトマップの送信

サイトマップ送信

次にサイトマップの送信を行います。これも画面の左にある「サイトマップの送信」からURLを追加するだけなので簡単な作業です。実際に登録されるまではタイムラグがありますが、登録が完了すれば「成功」と表示されます。この作業をしておかなければBingの検索でクローラビリティを高めることができ、検索されやすくなるのでSEO対策としては必ず行っておきたい作業です。

Bing WEBマスターツールの便利な使い方

基本的な登録が終了したらより有効的に使用するための登録を行います。面倒だと感じることもあるかもしれませんが、一度登録すれば利用できる機能もありますので、この機会に済ませておく方がいいでしょう。

接続ページの登録

これはTwitterなどSNSのURLを登録しておくもので、「クリック数」「表示件数」「各トレンド」などの数値をBingの機能を通して知ることができるツールとなります。この登録の優先順位はそれほど高くはありませんが、一度登録をすればいいだけですし、Search Consoleにない数値も知ることができるので活用しておいてもいいのではないでしょうか。

ユーザーの登録

ユーザーの管理

単体でサイトを管理している場合はそれほど必要ない作業ですが、外部業者にサイトの運営を委託している場合や、複数の運営者がいる場合にはユーザーを登録しておくことをお勧めします。と画面左の「セキュリティとプライバシー」をクリックすると「ユーザーの管理」があるのでクリックして画面を開きます。管理の範囲も「管理者」「読み取り専用」「読み取り/書き込み」と選択することができるので安心して使用することができます。

URL送信を自動化する

URL送信の自動化

先ほど「URLの送信」からURLの登録を完了させましたが、新規ページの作成、既存のページの更新毎に行っていては、多くのページやサイトを運営する担当者にとってはかなりの労力を必要とすることになります。そこで、このURLの送信を自動的に行えるようにSubmission APIに登録をします。

まずはBINGWEBマスターツールの画面からAPIを生成します。APIが生成出来たら、プラグインをしておきます。WORDPRESSを利用している場合などはまずプラグインができるようにインストールをして、プラグインから有効かをして生成したAPIを画面からコピーをして設定いたします。

これを登録しておけば、直近の送信リストの表示とダウンロード、直近の失敗リストの表示なども可能になります。

ページのトラフィック

ページのトラフィックでは下記のような数字のデータを取得することができます。またView Search Keywordsをクリックすると流入したキーワード毎のクリック数、クリックスルー率が表示されます。

◆ページ

◆表示回数

◆表示回数平均順位

◆クリック数

◆クリックスルー率

◆クリック数平均順位

キーワード検索

キーワード検索では上記と同じ項目が表示されますが、キーワード検索との違いはキーワード検索ではサイト全体の流入のキーワードの確認をすることができます。SEO対策としては訪問の少ないページの改修などを検討していくことも必要ですが、訪問の多いページをより充実させていくことにより、他のページへの訪問者が増える可能性もあります。検討する視点はどちらも大切にしていきたいものです。

キーワード調査

Bingで検索された数(クエリ数)をチェックすることもできます。これを利用してどのキーワードが注目されているのかを検証することができます。

キーワードは最大20個まで登録することができ、それぞれの「キーワード」「表示回数」「トレンド」をチェックすることができます。

また違う方向でチェックをしたいのであれば、「国/地域」「言語」「厳格モード(コードのエラーをより的確に行うこと)」「日付」といった条件を指定してチェックをしてみても意外な結果を見つけることができるかもしれません。

SEOレポート

このレポートはページをスキャンすることで取得することができh1タグやページタグの修正といった基本的な改善点を自動で表示してくれるものです。項目としては下記のようなものが表示されます。

◆SEO修正候補

◆重要度

◆エラーカウント

◆ページ

モバイルフレンドリテスト

モバイルフレンドリとはWEBサイトがPCだけでなくスマートフォンなど様々な画面の大きさのデバイスで閲覧される機会が多くなってから重要な項目になりました。これはどのサイズの画面で表示してもユーザーがストレスなく閲覧できるように表示する設定ができているかどうかということを指します。Googleでもこのモバイルフレンドリの状態にサイトが設定されているかはSEO対策の観点でも注意しておきたい点です。SEO対策以前に見にくい画面であればいくら必要なことが表示されていてもユーザーはすぐに離れてしまいます。

このモバイルフレンドリに設定されているかどうかをチェックするツールですが、モバイルフレンドリテストツールに対象のURLを解析させるだけで出来ます。解析結果が良好であれば「このページはモバイルフレンドリです」と表示されます。

マイクロソフトクラリティ

β版ではありますが、マイクロソフトクラリティというツールもあります。これはサイトを訪れたユーザーの行動パターンがわかるもので、それによってユーザーがスムーズに閲覧出来ているのか、迷いがちなページはどこなのかといった情報を取得することができます。

このツールは無料で登録できますが、BINGWEBマスターツールのページから別のツールの登録をする必要があります。登録はBINGWEBマスターツールと同じく「Microsoft」「Google」「Facebook」のアカウントを利用して登録することができます。こちらも並行してサイトの利便性の向上のために利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

サイトの運営をする上でより多くのユーザーに訪問してもらい、収益を得ていきたいのはどこのWEB担当者にとっても常に頭を悩ませる課題です。そしてどうしても「ここさえ順調に運営できれば飛躍的に伸びるのに。」と大きなシェアを持つ検索エンジンのアクセス数に重点をおいてしまいます。ただし、それは多くの運用担当者が同じように考えることですから、より激しい競争を続けていかなければいけません。SEO対策のために検証する数値も低ければ本当に参考にしてもいい数値なのかも不明です。サイトの閲覧数アップと一言で言ってもまだ謎の多い分野でもありますから、大きなシェアばかりではなく、細かい部分に見落としが無いかと常に目を配っていくことで、違う方面から成果が見えてくるかもしれません。

そしてもう1点、WEBマーケティングの担当者の方にはぜひ、一歩先の対策と合わせて、数年先を見越した視点を忘れずに運用を行うことをお勧めします。

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